ロジクールが9月18日に発表したゲーミングキーボード「G515 RAPID TKL」。ロープロファイル仕様を採用したことで一般的なゲーミングキーボードより薄く仕上げられており、さらにラピッドトリガー機能をサポートしてシビアな入力速度が要求される競技ゲームタイトルにも対応しています。
今回実機に触れる機会があったので、普段はラピッドトリガー機能に対応するゲーミングキーボード「PCMK 2HE TKL」を常用している筆者が試用してみました。文字入力ではなにがなんでもロープロファイル仕様のキーボードにこだわりたいし、しかも競技ゲームタイトルも遊びたいプレイヤーにとっては唯一無二の製品になっていると思います。
機材協力:ロジクール
○ロープロ・ラピトリ・日本語配列の“よくばり仕様”
「G515 Rapid TKL」の仕様を振り返っておくと、同製品は22mmの薄型サイズにロープロファイル磁気スイッチを搭載したことで、ラピッドトリガー機能をサポートするゲーミングキーボードです。接続はUSBによる有線のみで、バッテリーは非搭載。ブラックとホワイトの2製品をラインナップします。試用機はホワイトでした。
やはり一般的なキーボードと違って格段に薄く、スマートな感じ。FPSゲームでよく押されがちなWASDキーはグレーで強調されています。キー印字にはかな入力用の表記が省かれており、すっきりした印象。キーキャップは光が透過するタイプなので、掠れて消えることはありません。
薄くてすっきりした印象ですが、後端に張り出した部分がやや気になります。バッテリーも搭載していないので、個人的には別になくてもいいかなと。
パチパチ系サウンドかと思いきや、打鍵感は意外なしっとり静音
早速ゲーミングPCに接続して使ってみましょう。昨今Webドライバに対応してブラウザでの設定変更を行える製品もよく見られますが、ロジクール製品なので「G HUB」導入する必要があります。前に「PRO X TKL RAPID」を試したときもそうですが(参考記事)、デフォルトではラピッドトリガー動作が有効化されていない模様。せっかく強力なゲーミングデバイスでも適切に設定されていなければ意味がないので、しっかり確認する必要があります。
ラピッドトリガー機能のデモとして『VALORANT』を利用。ラピッドトリガー機能についておさらいしておくと、押し込んで入力→手を放して開放のサイクルを可能な限り早くできるのが同機能の強み。これを素早く行うことで交戦時のレスポンスを高速化できるというもので、競技シーンでの採用から一般プレイヤーにまで採用が広がりました。
今回G515 RAPID TKLを試してみて、ロープロファイル仕様という押し込み量の短いキーボードでも案外ラピッドトリガー機能が役に立ったのが印象的。2.5mmという押し込みの小ささで高速入力が行えると謳った製品も過去にありましたが、やはり入力の開放時のレスポンスはラピッドトリガー機能あってのものだなと感じます。
打鍵感の方も、ノートPCのようなパチパチしたものをイメージしていると思ったより静かに仕上げられていて、いい意味で大きく裏切られました。底打ちしたときの衝撃をかなり抑えており、潤滑したメカニカルとはまた違う、やや独特で静かなタイピングを行えました。
ノートPCに慣れていて普段使いではロープロファイルにこだわりたいが、趣味のゲームプレイではラピッドトリガー機能もぜひ欲しいという欲張りな仕様を実現。レイアウトは日本語配列で、慣れ親しんだ文字入力を行えます。
個人的には奥行きの部分がいまいち見た目的に気になりつつ、バッテリーを搭載しない有線専用仕様など気に入る部分も多々ありました。何よりこの唯一無二のゲーミングキーボード登場を待ち望んでいたユーザーも多いはず。なお試用したモデルはホワイトですが、ブラックも用意。直販ストアでは25,850円で販売中です。
○PRO X SUPERLIGHT 2cはたしかにちっさい
簡単にですが、同日発表されたゲーミングマウス「PRO X SUPERLIGHT 2c」についても見ておきましょう。仕様はPRO X SUPERLIGHT 2と共通ながら、とにかく小型化した点が特徴。小型化に伴って60gから51gへと軽量がも図られており、今どきのゲーミングマウスとしてはかなり軽い部類に入ります。
ぱっと手を置いてみると、やはりかなり小さく感じました。成人男性の筆者がかぶせて持つとマウスパッドに手が当たってしまうほどなので、手が大きい人はつまんで持つタイプの人に向きそう。ちなみにクリックした感触はメカニカルなのかオプティカルなのか複雑な感触で、一方ホイールクリックはしっとりと確実な感触だったのがとても好印象。