ファミリーマートは10月14日、伊藤忠商事とともに、FAMIMA CAFÉの「モカブレンド」(S 170円/M 250円)、「アイスモカブレンド」(190円)の販売数に応じてエチオピアのこどもたちの教育環境の改善に役立てられる寄付の取り組みを、沖縄県を除く全国のファミリーマートで開始する。
○「モカブレンド」生産国支援の取り組み、2年目に突入
同社のモカブレンドは、最高等級豆を100%使用し、エチオピア イルガチェフェ産のモカ豆を60%配合したスペシャルティコーヒー。
同社では昨年より、エチオピアへの支援活動を実施している。2024年4月から2024年6月初旬までに販売したモカブレンド、アイスモカブレンド1杯につき1円の寄付を実施し、2024年10月にはエチオピアのモカ豆生産地にあるベレラ中高等学校に対し、トイレ4室のほか、教科書 700冊、ノート2,500冊を寄付した。さらに、女子生徒は生理用品を十分に手に入れることができないため学校を休むこともあり、男子生徒と比較して勉強が遅れてしまう課題も抱えていたことから、「コンビニエンスウェア」の繰り返し洗って使うことのできる吸水ショーツ 1,700個を寄付した。今年も2025年10月14日~12月15日の販売杯数に応じて、エチオピアの学校への寄付の実施を予定している。
○国際ガールズデーに向けたエンパワーメントプログラムを開催
今年初めて10月11日の「国際ガールズデー」にあわせ、地域のこどもたちの未来を応援する特別イベントを2025年10月7日にエチオピア シダマ州イェルガレム町イェカティト25小学校にて開催した。イベントでは、地元の教師や保健師など身近なロールモデルとして活躍する女性たちが進行役を務め、自身の経験やこどもの頃の夢を語り、こどもたちが学校に通い続けることで将来への夢や希望を持てるような動機付けのディスカッションを実施した。
○美味しいコーヒーを残すため、農園への支援へと拡大
2024年9月に大手コンビニエンスストアとして初めて実施したTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報開示に基づき、コーヒー生産地の持続可能な未来に向けた支援プログラムを新たに開始する。
今回の支援対象は、モカブレンドとアイスモカブレンドで使用しているエチオピア イルガチェフェ地区。TNFDでの分析を通じ、既存農地を活かした収量拡大のためにコーヒーの苗木寄付を予定している。この取り組みは、誰でも気軽に参加できる。「ファミペイ払いでいいこと」キャンペーン(2025年10月9日から11月30日)期間中、店舗での会計時に、アプリ「ファミペイ」で支払うと、その売上の一部がエチオピアへの苗木寄付に充てられる。また、今年の6月から新型コーヒーマシンに順次入れ替えをしており、その際に旧コーヒーマシンで使用されていた樹脂や金属をリサイクルすることで生まれた処分費用削減効果を活かして、この支援活動に活用する。