askenは10月9日、「鍋料理に関する調査」の結果を発表した。調査は2025年9月4日~9月7日、食事管理アプリ「あすけん」会員25,471名を対象にインターネットで行われた。

○鍋を食べる頻度は約半数が週1回以上

鍋料理を食べる頻度については、約半数が「週に1回以上」と回答した。また、約20%の人は週に複数回食べると回答し、「鍋料理」の需要の高さがうかがえる。

さらに、鍋料理を食べ始める時期は「11月頃から」という回答が37.8%と最多となった。一方で「ほぼ一年中食べる」という回答も17%にのぼっている。

○鍋料理を食べる理由は健康・栄養面と手軽さが多数

鍋料理を食べる理由として「野菜をたくさん食べられるから(76.9%)」や「栄養バランスが整いやすいと思うから(24.1%)」など、健康・栄養面の理由が上位にあげられた。また、「簡単に作ることができるから(55.2%)」や「献立に悩まなくて済むから(24.7%)」といった、日々の料理の負担軽減面での理由も多数見られた。

一方で、「食材費を抑えられるから」と回答した人は2.6%にとどまっており、続く物価高により「鍋料理は安価に作れる」という期待は持たれなくなっていることがわかる。

鍋料理に対する課題・不満としては、「味が単調になりがち(45.1%)」、「飽きてしまう(25.6%)」など、"味のマンネリ感"に対する回答が最多となった。また、鍋料理を食べる理由として健康・栄養面が上位にある一方で、「脂質や塩分が気になる(25.5%)」、「シメを食べ過ぎてしまう(20.3%)」などの課題・不満があることもわかった。

続く物価高で「食材費が高い(23.5%)」という費用面や、簡単に作ることができる一方で「材料を買い揃えるのが大変(23.8%)」という手間の面での課題・不満も見られた。

○よく食べる鍋1位は「寄せ鍋」

よく食べる鍋の種類の1位は「寄せ鍋(59.1%)」で、2位「キムチ鍋(39.4%)」、3位「水炊き(32.1%)」と続いた。

いくつかの鍋の種類ごとに、都道府県別で回答割合を見てみると、「味噌鍋」をよく食べると回答した割合が最も多かった都道府県は「石川県(31.3%)」だった。
石川県は歴史的に味噌の製造が盛んで、発酵食文化が深く根付いている。そのため、鍋にも「味噌」を用いる機会が多いことがうかがえる。また全体として味噌鍋は中部地方より北の回答割合が高く、南にいくにつれ下降傾向にある。

「すき焼き」をよく食べると回答した割合が最も多かった都道府県は「徳島県(32.1%)」だった。徳島県のご当地ラーメンである「徳島ラーメン」には、甘辛いスープに生卵をトッピングする、すき焼きのような味わいのものがある。ご当地ならではの味わいが、すき焼きへの嗜好の背景にあると考えられる。また全体として、すき焼きは南にいくにつれ、回答割合が上がっている。
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