「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」などの飲食店を展開する俺の株式会社が、新たにステーキ業態を展開する。9月22日には新宿に「俺のステーキ新宿」がオープンしており、さらに10月17日には渋谷に「俺の炭火焼ステーキ 渋谷」がオープン。
高級食材をふんだんに使用し、一流シェフがつくる「俺の」流のステーキとはどんな味なのだろうか。
○一頭買いA5ランク黒毛和牛をリーズナブルに

「俺の~」といえば2011年「俺のイタリアン 新橋本店」を皮切りに次々と店舗数を増やしている。2011年当初はトリュフ、フォアグラ、キャビアなどの高級食材がリーズナブルに楽しめるレストランとして人気を博した。その秘密は「椅子を置かずスタンディングスタイルにすることで回転率を上げる」こととされていたが、時代の流れもあり、現在では全店舗が着席スタイルに変更されているという。

「俺のステーキ新宿」と「俺の炭火焼ステーキ 渋谷」では、「俺の焼肉」の展開にあわせて開拓したA5ランク黒毛和牛一頭買いの調達ルートを活用。仕入れ面での相乗効果を高めることで、A5ランク黒毛和牛でも手ごろな価格で楽しむことができる。

同社代表取締役社長の立石寿雄氏は、「俺のステーキという商標を一時的に他社が持っていたこともあり、これまでステーキ業態はできなかった。しかし商標を獲得できたので今回実現した」と話し、まずは新宿と渋谷で開業、今後は恵比寿と吉祥寺でも既存の「俺の」店舗をステーキ業態に変更予定だと明かした。

取締役で営業本部営業第一部長の桜井暁史氏は「ここ1年で非常に好調なのは焼肉業態。特にA5ランクの黒毛和牛を使用していることで他店と差別化できている。そこで新たにステーキ業態にも挑戦していこうということになりました」と話し、もうひとつの強みとして「一流の料理人」を挙げた。肉の選別からサイドメニューの開発、フレンチの技術を活用したソースの味わいなど、一流の技術も「俺の」ならではの特技だという。


○名物なみなみスパークリングのほか、サイドメニューもぬかりなし

「俺の炭火焼ステーキ渋谷」では昼(11:30~15:00)はハンバーグを中心としたランチ、夜(17:00以降)はステーキを中心としたコースが楽しめる。コース料理の一部を試食させてもらった。

「俺の~」といえば名物なのは「なみなみスパークリング」。店員さんが表面張力きわきわまで、なみなみとスパークリングワイン、もしくはノンアルコールスパークリングを注いでくれる。

この日の前菜3種盛り合わせは、真鯛のカルパッチョ・ウニク・肉寿司。

そしてオニオングラタンスープ。容器の焦げ跡がおいしそう。

○A5ランク黒毛和牛のステーキの味は……!?

いよいよメイン。ハンバーグは松阪牛入りのつなぎなしの牛肉100%を使用し、ステーキは黒毛和牛、国産牛赤身、USハラミ、オーストラリアサーロインなど国内外の肉から選ぶことができる。ソースはオニオンソース・デミグラスソース・デミグラス&チーズソース・ペリグーソース・おろしぽん酢ソース・わさびバルサミコソースから選べ、トッピングにチェダーチーズやフォアグラソテー、目玉焼きなどを加えることも可能だ。

ステーキはさすがA5黒毛和牛といった感じでほどよく柔らかく、じゅわっとあふれる脂まで美味しい。

コースはサラダ・オニオングラタンスープ・フライドポテト・ハンバーグステーキ(180g)・デザートで4,000円のものから、前菜がついてメインがUS産アンガス牛ハラミステーキ(150g)で6,000円のもの、さらにカニクリームコロッケと牛すじ煮込みがついてメインがオーストラリア産サーロインステーキ(150g)に変わる8,000円の3種類と、「黒毛和牛ステーキコース」(9,000円)、「松阪牛ステーキコース」(12,000円)など。
ステーキ単品もある。

他にも「俺のフレンチ」名物の人気メニューをハンバーグステーキにアレンジした「俺のハンバーグステーキロッシーニ」など、「俺の」らしさが全開のメニューも。旨いステーキを食べる頻度が増えそうだ。
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