カラダノートは、「共育て実態調査」の結果を10月15日に発表した。同調査は2025年9月18日~9月26日の期間、子育て中の女性と男性1,046人を対象にインターネットを用いて行われた。


家事・育児の分担状況を見ると、「ママ7割:パパ3割」(24.2%)が最も高く、次いで「ママ8割:パパ2割」(20%)、「ママ9割:パパ1割」(19.5%)となっている。

この結果から、全体の約6割が「ママが7割以上を担う」と回答しており、ママ側の負担が相対的に大きい家庭が多数を占める傾向があることがわかった。一方で「ママ5割:パパ5割」は14.4%にとどまり、「ママ4割以下」の回答は合計で1割未満にとどまっている。

家庭での共育ての実感については、「とてもある」(20%)、「かなりある」(27%)、「ややある」(27%)と回答した人があわせて 74%にのぼり、全体の約 7 割が一定の共育て実感を持っていることがわかった。一方で、「あまりない」(8%)、「ほとんどない」(6%)、「全くない」(3%)と回答した人も計17%存在し、依然として共育ての実感が得られていない家庭も少なくない状況がうかがえた。

共育て実感が「ある」と回答した人に理由を尋ねた結果、会話や意思決定、感謝の共有といった日常的な関わりが、共育て実感を支える一方で、共育て実感が「ない」と回答した人では、負担の偏りや感謝・会話の不足が、共育て実感の欠如につながっている傾向が見られた。

家庭での共育て実感と幸福度の関係を分析すると、「共育て実感がとてもある」家庭の幸福度は 85.40pt、「全くない」家庭は 68.20ptと、約 17.2pt(約 20%)の差が見られた。

さらに、調査全体の幸福度平均は 78.06ptだったが、「ややある」以降の家庭では平均を下回り、特に「どちらとも言えない」「あまりない」「ほとんどない」「全くない」と回答した 家庭は、いずれも全体平均から 5pt以上低い水準にとどまった。「共育てできてい る」と強く感じられることが、家庭全体の幸福度を大きく左右していることがうかがえる結果となった。

また、配偶者/パートナーがどの程度育児に関与しているかを分析すると、全体的に最も関与が高かったのは「遊び相手」だった。一方で、「共育て実感がとてもある」と回答した家庭では、「病児対応」「食事準備」「寝かしつけ」「送迎」など日常的な行動においても「習慣 的に行っている」または「ときどき行っている」と答える割合が多い傾向が見られた。この結果から、共育て実感の高さは、日常的な育児行動への積極的な関与が鍵となることが明らかになった。
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