給湯器を手がけるコロナは10月21日、入浴剤の使用による給湯器の故障リスクについて注意喚起を行った。特に、追い焚き機能を備えた給湯器は注意が必要で、温泉水、硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだ入浴剤は給湯器や配管にダメージを与えるため、多くのメーカーは基本的に使用禁止としている。
濁るタイプの入浴剤や炭酸ガスを発生する入浴剤も、メーカーが使用可能としているものを選ぶべきとしている。

入浴剤はバスタイムを充実させる人気アイテムだが、種類によっては給湯器の内部や配管の腐食、劣化、錆の発生につながる可能性がある。

特に注意が必要なのは、追い焚き機能を備えた給湯器。浴槽のお湯を循環させる仕組みで、入浴剤の成分が給湯器内部や配管に直接接触し、大きな影響を及ぼしてしまう。

コロナによると、温泉水、硫黄、酸、アルカリ、塩分を含む入浴剤は、ほとんどの給湯器メーカーが使用を禁止しているという。

また、濁るタイプの入浴剤は水に溶けにくい物質や油分が配管を傷める可能性があり、炭酸ガスで発泡するタイプはセンサーの誤作動を招く恐れがあるため、メーカーが使用可能としているものを選ぶべきとしている。

コロナは、入浴剤に「風呂釜に影響を与えません」と記載があっても、給湯器メーカー側が使用を禁止している場合があるとし、使用前に必ず給湯器の取扱説明書を確認するよう呼びかけている。

コロナの給湯器(エコキュート)では、「バブ」(花王)、「バスクリン」「きき湯」(バスクリン)、「バスロマン」「温泡」(アース製薬)が使用可能としている(にごりタイプを除く)。これらの入浴剤を使用する場合でも、配管洗浄機能を活用して、定期的にふろ配管を洗浄することを薦めている。
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