高木書房は10月27日、50歳で起業した佐久間万夫著『ミドルエイジ起業の成功法則』を刊行した。

著者は、東海銀行、JPモルガン、バークレイズでの勤務を経て、2000年に50歳でEAP(従業員支援プログラム)会社を創業した佐久間万夫氏。
現在は経済同友会会員、経団連加盟企業として活躍している。

著者が起業を決意したきっかけは、立派なキャリアを持ちながらリストラに直面し、孤立して自ら命を絶った友人の死だったという。この経験から、カウンセラーという職業の重要性を認識し、従来の「カウンセリングはカウンセリングルームで行うもの」という考え方に拘らず、日本初の「出張カウンセリング」という新しいビジネスモデルを考案した。

同書では、50歳でEAP会社を設立した経験を基に、ミドルエイジ世代が起業する際の準備や心構え、直面する課題への対処法が具体的に解説されている。

例えば、起業成功へのヒントとして、「伴走」「信頼」「率先」「心の健康」「志」の5つの要素から成り、起業家としての基本姿勢を示す「令和の社長5原則」を提唱している。また、ミドルエイジ世代の起業の強みについても詳しく解説。さらに、起業の際の具体的なアドバイスとして、以下のポイントを強調している。

会社に在籍しながら少しずつ起業準備を進める戦略的アプローチ
「貯金」と「創業融資」を活用し、自宅を担保にした借金は避ける
ビジネスの種は世の中の「不便・不都合・不満」(3F)にある
最低4年間はやり抜く覚悟と資金の準備が必要
健康維持の重要性と家族などの身近な人の協力の必要性
在庫を抱えるビジネスは避ける

第1章『 50代からの起業は遅くない!』、第2章『積み重ねた人生の中に「強み」がある』、第3章『「人のやらないこと」は最強のビジネスチャンス』、第4章『最初の一歩を踏み出せない人へ』、第5章『事業を通じて人を助け、人を救う』で構成されており、全208ページ。なお、価格は1,760円。
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