Netflixで配信中の『隣の国のグルメイト』をご覧になったことはあるだろうか。“バラードの皇帝”として知られ、“鼓膜彼氏”の異名を持つ韓国人歌手のソン・シギョン氏と、『孤独のグルメ』でおなじみの俳優・松重豊氏が、日本と韓国、それぞれのおいしい店を紹介するグルメバラエティだ。
そのシーズン2の12話で紹介されていたのが、韓国人のソウルフード、フライドチキン。韓国では、チキンとビール(メクチュ)を組み合わせた「チメク」という造語があるほど、チキン文化が深く根付いている。フランチャイズ店も数多く、若者の間では“二次会はチメク”が定番になっているそうだ。番組内では、シギョン氏が愛してやまない昔ながらのチキンが味わえる議政府の老舗チキン店『ヨンチョントンタッ』という店が紹介されていた。それがずっと食べたくて仕方がなかったので、思い切って韓国に飛び立ち、チメクしてきました!!
番組内で紹介された『ヨンチョントンタッ』があるのは議政府(ウィジョンブ)。ソウル駅から地下鉄1号線で北へ約50分ほどの郊外にある、大韓民国京畿道の市。駅に降り立ってみると、駅前には大きなショッピングモールがあり、東京でいうと町田のような感じの街。駅から7~8分歩くと「議政府第一市場」の一角にチキン通りがあり、その中の1軒だ。韓国のグルメサイトを確認すると開店は10:20とあり、11:00ごろ店に到着。さっそく入ってみるとまだ準備ができていないようで、お兄さんから「あと30分ぐらい後に来て~」と言われたので、市場散策して待つことに。
「議政府第一市場」は、京畿道北部で最大規模を誇る伝統市場。アーケードになっていて、八百屋や果物店、魚屋・精肉店が多く並ぶ地元の台所的な場所だ。食品のほかにも衣料品や生活雑貨・日用品も並び、ローカルな雰囲気がぷんぷん漂う。屋台もあって、そこで食事をする地元民の姿もちらほら。ソウル中心部の市場と違って、なんだかのんびりとした感じが落ち着く。そんな市場周りを歩いていると、どこからともなく甘い香りが。その香りに誘われていくと、これまた『隣の国のグルメイト』で松重さんが大好物だと言っていた「ホドゥカジャ」の屋台を発見! (※番組で登場した薬水のお店ではありません)
ホドゥカジャは、韓国で昔から愛されている「くるみ饅頭」で、小麦粉で作って焼いた生地の中にくるみとあんこが詰まった伝統菓子。日本でいうと「人形焼き」のような感じ。せっかくなので、ホドゥカジャも買ってみることにした。種類がいくかあったが、ここは一番定番のあんこを選択。
販売は10個からで、10個6000ウォン(約600円)でゲット。見た目はベビーカステラのよう。
そんなこんなしているうちに30分が経過。再びチキンの店に戻ると、店頭には丸鶏を豪快に一羽揚げたフライドチキンがずらっと陳列済み。色んな部位が食べられるのが、日本にはない韓国チキンの特徴だ。おおお、これが求めていたチキン! 顔よりも大きなビッグサイズでインパクト大!!
チキンを凝視していたら、先ほどのお兄さんが手招きして中へ通してくれた。そこには番組にも登場したオモニの姿が。何も伝えていないのに、私たちが日本人だとすぐに察したようで、番組でふたりが座って食事をした真ん中の席に案内してくれた。オモニの優しさに触れて、ちょっぴり感動。
店内のメニューの横には、番組でこの店を訪れた時のふたりの写真も飾られてあった。せっかくなのでふたりが食べたものと同じものをオーダーすることに。メニューの左側の一番上の「후라이드」21,000ウォン(約2,100円)がフライドチキン。
オーダーして数分、付け合わせが運ばれてきた。これは、ケチャップマヨネーズ(オーロラソース)がかかった千切りキャベツ。韓国の飲食店の多くで提供されるお通しのようなもの。
松重さんが番組で「日本で言うとなますのようなもの」と言っていた、大根の甘酢漬けの「チキンム」と、青唐辛子が入った玉ねぎの甘酢しょうゆ漬け(チャンアチ)」。どちらもさっぱりしているので口直しや箸休めにもいいし、チャンアチはチキンにつけるのもアリ。
韓国のフライドチキンは、少々味はついているが、日本の唐揚げのようにしっかりと味がついているわけではないため、これらにつけて食べるのが一般的だ。
さらに待つこと数分。こんがりと焼けたフライドチキンが登場。おお、本当に山盛り! これぞチキン・マウンテン!! 韓国風フライドチキンの最大の特徴が、厚い衣。
追加でオーダーしたニンニクを、チキンの上にザザザーと乗せれば、食欲全開!!ニオイなんて気にしないで、食らいまくるぞ。
キンキンに冷えたビールと共にチキンを食らう、これぞまさに本場のチメク! これが食べたくてはるばる来たのだ!
ビニールの手袋をもらって、手づかみで食らいつく。揚げたてだから最初は熱くて持つのが大変だけど、そこは我慢。これは足。肉が薄い部分なので、衣のカリカリ感をいちばん味わえる部位。一口食べて、うんまっ! ほどよい塩気がついているだけだが、鶏肉本来の旨味があるから、何もつけなくてもそのままで全然イケる!
手羽はよく動かす部位だから肉質がしっかりしていて、濃厚な味わい。これも食べ応えがあって、ウマい。部位ごとにいろんな味わいが楽しめるなんて、韓国のフライドチキン、奥が深いぞ。
日本の居酒屋でよくある砂肝の唐揚げはもっと衣が薄いが、こちらの砂肝は厚い衣を身にまとっているから、衣のガリガリと砂肝のコリコリのダブルの食感のパンチがすごくて、口の中で暴れまくり。でもそれがクセになり、食べ出したら止まらない。甘辛のヤンニョムとも好相性!
ニンニクはホックホク。
ちなみに筆者が気に入った食べ方はコレ。肉質柔らかなももを、チャンアチにつけて食べると、ジューシーな肉の旨みに、さっぱりとした玉ねぎの甘みと青唐辛子の辛さが相まって、絶妙なハーモニーを奏でる。もうビールも止まらないし、フライドチキン最高! チメク最高!! あっという間に平らげてしまい、飲んで食べてなんと32,000ウォン(約3,200円)とコスパも最高! まさに本場で味わう至福の“チメク体験”でした。
ソウルからは少し離れているけれど、このチキンを食べにわざわざ議政府まで行く価値あり。ぜひソウルに遊びに行った際は足を運んでみて。ただし、営業時間は事前に確認した方が安心かも!











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