東京都内外の中小企業組合が一堂に会する展示イベント「組合まつり in TOKYO~技と食の祭典!~」が10月29日から30日まで、東京国際フォーラムにて行われ、10月29日のオープニングセレモニーには、行政関係者や業界団体関係者らが出席した。

○全国から131組合が参加した「組合まつり in TOKYO~技と食の祭典!~」

オープニングセレモニーの冒頭では、主催者である東京都中小企業団体中央会の會津健会長が登壇し、開催に向けた関係者への謝意を述べるとともに、本イベントの意義について語った。


會津会長は「組合まつりは、東京都の中小企業受注拡大プロジェクトの一環として開催しており、今回で9回目を迎える。都内のみならず全国から131組合が参加し、製品展示、実演、販売を通じて新たなビジネスチャンスを生み出す場として定着してきた」と説明。さらに「組合間の連携を深めるとともに、中小企業組合の魅力や役割を多くの方々に知っていただける機会にしたい」と意気込みを示した。

続いて、来賓として登壇した東京都副知事の松本明子氏は、東京都が中小企業支援に注力している現状について、「現在、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい。原材料価格の高騰や人材不足など課題は多いが、東京都では価格転嫁や賃上げ支援、DX推進など、企業の持続的成長につながる施策を展開している」と語り、「本イベントが地域や業種を越えた連携を促進し、新たな販路開拓のきっかけとなることを期待している」と伝えた。

続いて祝辞を述べた公益財団法人東京都中小企業振興公社の中西充理事長は、「130を超える組合が参加する本イベントは、ビジネスマッチングや地域産業の魅力発信の場として重要な役割を担っている」と評価。また、同公社としても受注拡大プロジェクトや助成事業、人材支援などを通じて中小企業を後押ししているとし、「DXの推進や海外展開支援などにも力を入れていく」と話した。

セレモニーの最後には、主催者および来賓者の6名が登壇してテープカットが行われ、会場に拍手が起こる中、「組合まつり in TOKYO~技と食の祭典!~」の開幕が正式に宣言された。

今年は9つのカテゴリー「モビリティ」「ものづくり」「くらし」「アミューズメント」「伝統工芸」「食品」「伊豆・小笠原諸島」「経済」「全国物産」で展示が構成され、リアル展示会とオンライン展示会のハイブリッド形式での開催。リアル展示会は10月29日と30日に行われ、オンライン展示会は11月7日まで開催される。
編集部おすすめ