「第14回J:COM杯 3月のライオン子ども将棋大会」の全国大会が、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で11月8日に開催された。全国7地区の予選から勝ち上がった16名による決勝トーナメントの結果、東海大会代表の和田耕真さん(中学1年)が優勝を果たした。


「まずは一勝を目標にしていたが、優勝できて本当に良かった」


この大会は、人気漫画「3月のライオン」とのコラボレーションにより2012年から開催されている小中学生対象の将棋大会。小中学生が学年の垣根なく対戦する点が特色で、将来の棋士を目指す子どもたちの登竜門として位置づけられている。今年は7月から全国7都市で地区大会を開催し、829名が参加した。

優勝した和田さんには、日本将棋連盟から優勝記念として三段の正式免状が贈られた。和田さんは「全国大会という大きな舞台で、まずは一勝を目標にしていたが、優勝できて本当に良かった」とコメント。決勝戦では序盤をリードして指し回すことができたという。将来はプロ棋士を目指すとのことだ。

審判長を務めた佐藤康光九段は「大きな舞台で力を出し切るのは、難しい事だと思います。この経験が将棋に限らず生きる場面が出てくると思います」と述べたほか、「J:COM杯からは複数の棋士も誕生しており、今後も棋士になる参加者も出てくると思うので、大いに期待しています」とコメントした。

決勝戦の模様は、2026年2月21日20時より「囲碁・将棋チャンネル」(J:COM TV 700ch)で放送される。また同月にはJ:COMのコミュニティチャンネル「J:COMチャンネル」(地上デジタル11ch)での放送も予定している。
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