一般的に年齢が高くなるほど、普段の体温が下がってきます。生活習慣病や三大疾病、認知症など、年齢とともに気になる病気や症状、不調は、血行不良や身体の冷えが原因のひとつです。
今回のテーマは『認知症を予防するカギは脳の血行促進』。
○軽度の認知障がいも含めると高齢者の3.6人にひとりの割合
超高齢化社会の日本において、認知症の人は約443万人いるという統計があります(2022年、厚生労働省)。これは、高齢者の約8人に1人が認知症患者だという計算になります。さらに、認知症の前段階の軽度認知障がいの人も加えると、患者数は1000万人を超え、高齢者の3.6人にひとりの割合となります。
認知症は、脳内に異常なタンパク質が蓄積して神経細胞を破壊して発症するもの、脳血管の障がいによって発症するものなど、いくつかのタイプがありますが、偏った食生活、喫煙や運動不足、そして、冷えもその要因に挙げられます。特に、体が冷えていると血流が滞り、脳内への血流も減り、脳の活動も低下します。血管も詰まりやすくなり、脳疾患のリスクも高まってしまうのです。
○脳への血流を促すことが一番のポイント
認知症の予防には脳への血流を増やすことが大切です。脳の萎縮が進んでいたとしても、血流を促進することによって症状に改善が見られる場合もあります。
食事においては、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含む食べ物、例えば、イワシ、マグロ、サバなどの青魚を積極的にとりましょう。
さらに大切なのは頭を使うこと。なんでも人に任せて、自分は何もしないと、脳の働きは鈍ります。自分でできることは自分で考えて行動することが、認知症予防に役立ちますし、脳もからだも若く保つ秘訣です。地域のコミュニティや趣味の活動などを通して、さまざまな世代の人とコミュニケーションすることが認知症の予防に効果的です。
ポイント
・からだを温めて、脳への血流を促進する
・EPAやDHAを多く含む青魚などを積極的に摂取する
・さまざまな人との交流、コミュニケーションが認知症予防に役立つ
○『人生100年時代の冷えとり大全120』(著者:川嶋朗/Gakken)
一般的に年齢が高くなるほど、普段の体温が下がってきます。生活習慣病や三大疾病、認知症など、年齢とともに気になる病気や症状、不調は、血行不良や身体の冷えが原因のひとつです。冷えをとることで、それらの予防に役立ったり、改善されたりします。人生100年時代、健康で長生きするためには、冷えのコントロールが重要です。本書は、冷えとり、温活などの健康法の第一人者である川嶋朗医師による、冷えとり健康法の決定版。











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