ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』(毎週月曜20:00~)第7話が、10日に配信された。

※以下、第7話ネタバレあり

○飛鳥と藤堂がネット上で炎上

ある夜、週刊誌記者に声をかけられた藤堂(藤木直人)。
記者は飛鳥(のん)の彰一(中村獅童)殺害計画について知っており、そこに藤堂が関わっていたことも把握していた。この件は理事会でも問題となり、彰一は飛鳥が自分の娘であることを理事たちの前で告白する。

「なぜ黙っていたのか」と理由を問われた香(山口紗弥加)は、「私の独断です」と答える。そして、この出来事をきっかけに、飛鳥と藤堂がネット上で炎上。藤堂は「俺が首謀者で、お前はたまたま利用されたことにしておけば、そのまま試験は行われる。俺とお前は今から赤の他人だ」と告げ、自ら一人で事件を背負う決意をする。

さらに、「これはチャンスだ。勝ちまくればもっと騒ぎになるぞ。お前が目立てば目立つほど、将棋界はお前を無視できなくなる。この試験、全部勝て」と言葉を残した。
○配信者が店に突撃「あんた悪人だろ?」

迎えた棋士編入試験・第一局。飛鳥は藤堂との約束通り見事勝利をつかむ。
しかしその裏で、礼子(倉科カナ)の店に配信者が突撃し、藤堂を「あんた悪人だろ? 悪人は晒されるの。これ(動画)死ぬほどバズるぞ!」と挑発。

飛鳥が帰宅すると店は荒らされており警察に連絡しようとするが、礼子から「(藤堂が)試験が中止になるから警察に言うなって」と制止される。その後、藤堂は飛鳥に居場所を告げず姿を消した。

理事会では、飛鳥をめぐる一連の騒動について議論が続く。「そもそもこの情報を流したのは誰なのか」という話題になると、犯人は龍也(森愁斗)であることが判明。

彼は「あの監視カメラの映像だけで、よくもまあこんなストーリーを作れるよな。国見飛鳥もこれで終わりでしょ」と笑みを浮かべる。それを知った香は、「そんなことではもう済まない。私たちの立場が危うくなってる」と怒りをあらわにした。

週刊誌騒動で心を乱した飛鳥は、棋士編入試験の第二局、第三局と連敗。落ち込む飛鳥のもとを礼子が訪れ、「飛鳥ちゃん、いつか私が将棋をするとみんなが不幸になるって言ってたよね。
私はそうは思わない、あいつもそう思ってない」と励まし、藤堂の居場所を伝える。
○「今、不幸ですか?」

翌朝、藤堂のもとを訪れた飛鳥。藤堂は「早く帰れ」と突き放しますが、飛鳥は「藤堂さん、言いましたよね? これ以上俺を不幸にできるか? って。今、不幸ですか? 日本中から勝手に憎まれて、悪者にされて、襲われて怪我させられて……今、不幸ですか?」と問いかける。

藤堂は「不幸だな。最悪だよ。お前のせいで。礼子もだぞ。店、潰されてんだぞ」と返すが、飛鳥は「でも、治ります。店も、怪我も、私が将棋で2人を治します」と宣言。そして「だから一緒に戦ってください。私の師匠なら地獄だろうと、最後まで弟子に付き合ってください」と初めて藤堂を“師匠”と呼び、頭を下げた。


迎えた、棋士編入試験・第四局。飛鳥はこれまでとは打って変わって圧倒的な強さを見せ、見事勝利を収める。その頃、将棋連盟は記者会見を開き、彰一は飛鳥が自分の娘であること、そしてこの情報をリークしたのが龍也であることを公表。さらに一連の騒動を終結させるため、飛鳥の編入試験・最終対局の相手を自分が務め、棋士を引退すると発表した。

さらに、礼子の店には封筒を手にした香がやってきて…。

(C)AbemaTV, Inc.

【編集部MEMO】
天才棋⼠の⽗のもとに⽣まれた⾶⿃(のん)。⺟と3⼈、仲睦まじい幼少期を送っていたが、ある時⽗は2⼈を捨てて出ていってしまう。⺟と貧しい⽣活を送る⾶⿃だったが、やがて⺟も病で他界し、⾶⿃は孤独の⾝となる。⼀⽅、⾶⿃を⾒捨てた⽗は将棋界で成功を収め、脚光を浴びていた。その姿に殺意が芽⽣えた⾶⿃は、復讐⼼に突き動かされ、ある出来事をきっかけに将棋の世界へと⾜を踏み⼊れる。そして「史上初の⼥性棋⼠」を⽬指すことになる。これは、憎しみに囚われるひとりの⼥性が、将棋を通じて⼈⽣を取り戻していく物語。
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