マイナビは11月14日、「アルバイト平均時給レポート(2025年10月度)」を発表した。調査は10月1日~31日、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』に掲載された求人広告データを集計したもの。


2025年10月の全国平均時給は1,328円となり、前年同月比56円増で過去最高額を記録。2025年1月から10月までの年間平均時給は1,295円となり、年間平均1,300円台到達が目前に迫っている。

職種(大分類)別にみると、「飲食・フード」(1,194円、前年同月比+41円)、「販売・接客・サービス」(1,200円、同+29円)、「アパレル・ファッション関連」(1,219円、同+111円)、「警備・清掃・ビル管理」(1,212円、同+75円)で過去最高額を更新。また、「レジャー・アミューズメント」の求人件数は前月比1.11倍、前年同月比1.68倍となり、増加傾向に。クリスマスや忘年会などの年末繁忙期に備え、前年よりも前倒しで求人を出す企業が増加したことが考えられる。

エリア別では、「関東(1,385円)」「関西(1,322円)」「中国・四国(1,252円)」が前月比・前年同月比ともに増加し、過去最高額を記録。特に「関東」は他エリアと比較して最も増加額が大きく、1,400円台への到達が目前に。また、三大都市圏(関東・東海・関西)の平均時給は1,356円(前年同月比37円増)と、過去最高額となった。

さらに、紅葉シーズンを迎え、インバウンド需要の伸びが期待される「京都府」と関西エリアに注目してみると、「京都府」の平均時給は1,335円(前年同月比101円増)で調査開始以降最高額に。職種別では、「飲食・フード」(1,172円、前年同月比+44円)が過去最高額を更新した。令和7年11月21日より発行される最低賃金の引上げなども平均時給の増加に影響していることが考えられる。
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