俳優の玉山鉄二が、26年2月15日からWOWOW、WOWOWオンデマンド、Leminoで放送・配信されるドラマ『北方謙三 水滸伝』(毎週日曜22:00~)に出演する。

主人公・宋江(織田裕二)が率いる梁山泊のメンバーたちが立ち向かうのは、「腐敗した国家権力」。
その国家権力側で彼らを迎え撃つのが、情報収集や秘密工作を担う──いわゆる国家のスパイ機関「青蓮寺」となるが、その中で、叛乱対策を担う幹部として宋江の前に立ちはだかるのが李富(玉山)となる。

玉山は「(もともと)作品に対する想いが強くあった」ため、撮影前は緊張や責任感も感じていたという。李富という役については、「とてもプライドが高い一方で、虚勢を張って自分を強く見せている人間っぽいキャラクター」と語り、「本作には立場の異なる様々なキャラクターが登場しますが、みんな正義を掲げて戦っています。なので様々な立場に立って見ていただければ」とコメントしている。

このほか、諜報組織・青蓮寺の総帥であり、李富の上司にあたる冷徹な男・袁明に大塚明夫、青蓮寺のメンバーとしては、暗殺や工作を生業とする「闇軍」の隊長・王和を木幡竜。その副官である高廉(こうれん)を、牧島輝が演じる。

さらに、青蓮寺の幹部として禁軍担当の蒼英を浜田信也、民政担当の何恭を竹森千人、地方軍担当の呉達を増田修一朗が務める。そして、帝の直属軍である「禁軍」の大将で、腐敗した権力の象徴とも言える高キュウ(=にんべんに求)役には池田成志。また、高キュウの部下である陸謙に宮下修司が扮する。

一方、宋江らに立ちはだかるのは国家権力だけではない。宋江と晁蓋(反町隆史)が奪取を狙う、志を失った賊徒が跋扈する砦。その砦の賊徒を束ねる頭目・王倫を演じるのは萩原聖人。
王倫の右腕で、砦の最古参メンバーのひとり、副頭目・杜遷を演じるのは神尾佑。もう一人の副頭目・宋万(そうまん)役には、八木将康。筋骨隆々とした大男で、杜遷とともに賊徒の初期メンバーとして梁山湖を支えてきた。

梁山泊に集う“はみ出し者たち”だけでなく、彼らと対峙する敵側のキャラクターもベテランから若手まで個性派が演じ、人間ドラマの深みと迫力を後押しする。
○玉山鉄二 コメント全文

作品に対する想いが強くあって、撮影前は緊張や責任感も感じていましたが、他のキャストの皆さんや若松監督とまたご一緒できたのも嬉しかったです。ロケをはじめ、小道具や衣装もとても素晴らしくて、皆で李富を作り上げて高めてくださったなと思います。

演じた李富という役は、とてもプライドが高い一方で、無理して虚勢を張って自分を強く見せてるという感覚があって、その切なさが人間っぽいなって思えるキャラクターです。人に対してもそうせざるを得ないのが李富の心の強さなのか、また弱さなのか、男性には共感してもらえるんじゃないかなって思っています。

政府側である青蓮寺、それに敵対する梁山泊、本作には立場の異なる様々なキャラクターが登場しますが、みんな正義を掲げて戦っています。なので様々な立場に立って見ていただけると、いろんな水滸伝の姿が見えてくるような、グラデーションのある作品になっています。

【編集部MEMO】
玉山鉄二は1980年4月7日生まれ、京都府出身。99年にドラマ『ナオミ』で俳優デビュー。
01年、特撮ドラマ『百獣戦隊ガオレンジャー』でガオシルバー/大神月麿役を演じて注目を集める。その後、2003年のNHK連続テレビ小説『こころ』でヒロインの相手役を務め、幅広い層に知られる存在となった。以降、映画・ドラマ双方で活躍を続け、14年にはNHK連続テレビ小説『マッサン』で国民的な人気を得た。
編集部おすすめ