TNCは、世界70ヵ国・100地域に広がる独自のリサーチネットワークと自社開発AIサービス「FOODIAL AI」を活用したグローバルで共通する社会課題解決の糸口を見つける『世界の食潮流2026』を発表した。

創刊10年目を迎える「世界の食潮流」は、従来のトレンド予測ではなく、社会課題解決の視点から食を洞察している。
世界的な物価高騰やGLP-1受容体作動薬の普及など、「健康・環境・多様性・経済変化」という4つの主要課題に対し、食のアプローチが生活者のライフスタイルや価値観に与える変化と影響を分析している。

同社は、独自の海外情報データベースと海外在住日本人ネットワークによる現地生活者視点から、食を取り巻く社会変化の文脈を可視化し、企業の意思決定や事業創造を支援したいと考えている。

2025年秋には、2016年からの約3,000件の独自フードトレンド情報を学習データとした対話型AIサービス「FOODIAL AI(β版)」をリリースした。これは一般の生成AIとは異なり、信頼性の高い独自情報のみを基に、現地生活者のリアルな温度感を反映した社会的文脈の分析を可能にしている。

今回の『世界の食潮流2026』では、「FOODIAL AI」による過去10年の文脈分析と、世界70カ国100地域に住む600名の「ライフスタイル・リサーチャー」によるファクト収集を総合し、「世界が直面する社会課題に食がどう向き合うか」という視点から8つの課題解決キーワードを導き出した。

8つのキーワードは、課題1の健康・ウェルビーイングでは、「食を通じた日常ヘルスケア」「心を整えるメンタルケアフード」、課題2の環境・資源の持続可能性では、「アップサイクルなどによる"めぐるおいしさ"」「代替素材でも"食の喜び"を守る」、課題3の多様性と社会的包摂では、「誰もが安心して食卓を囲める"包摂型メニュー"の拡大」、課題4の経済・社会構造の変化では「節約の中で賢く選ぶ"新しい合理性"」「体験としての食消費」「世界で再定義される"新しい日本食"」。

同社はこれを単なる流行予測ではなく、社会課題解決のために企業が食潮流を捉えるための指針としている。
編集部おすすめ