アットホームは11月19日、現在住んでいる部屋の設備・条件や探し方、重視したことなどについてのアンケート調査「UNDER30 2025 賃貸編」の結果を発表した。調査は2025年7月18日~7月24日、過去2年以内(2023年7月以降)にマンション・アパート・一戸建ての賃貸契約をし、一人暮らしをしている全国の18歳~29歳の学生・社会人、計1,635人を対象に、インターネットで行われた。

○築年数の平均は約13年

現在の部屋の築年数は、学生・社会人ともに「10年以内」が約20%でトップだった。学生・社会人ともに「新築」~「15年以内」の合計は6割を占め、築年数の平均は学生13.4年、社会人13.0年となった。

○最寄り駅までの徒歩分数

最寄り駅までの徒歩分数は、学生・社会人ともに「10分以内」「15分以内」がトップ2に入った。「3分以内」から「15分以内」までを合計すると、それぞれ半数を超えた。

○節約を意識しているものは「食費」がトップ

現在節約を意識しているものは、学生・社会人ともに「食費」「水道・光熱費」「日用品費」「被服費」の順に上位を占めた。「住宅費」は、学生6.9%、社会人9.6%とともに1割以下で最下位と、節約の優先度としては低い様子がうかがえる。

○学生・社会人ともに約6割が災害に不安を感じている

学生・社会人ともに約6割が災害に対して不安を感じていると回答した。しかし、災害時にハザードマップに記載のある避難行動ができると思うか聞いたところ「いいえ」と答えた人は学生65.0%、社会人67.7%と避難に対しても不安を抱えている様子がうかがえる。

○現在の部屋は防犯面で安心できるか

現在の部屋は防犯面で安心できるか聞いたところ、学生70.3%、社会人65.0%が「はい」と回答した。なお、防犯対策の有無を聞いたところ、学生52.4%、社会人57.4%が「いいえ」と回答し、半数以上が防犯対策はしていないようだった。

○「自家用車」の所有率は社会人が学生の2倍以上

現在所有している家具・家電・乗り物は、学生社会人ともに「冷蔵庫」「電子レンジ」「洗濯機」「ドライヤー」「炊飯器」といった生活家電が上位で、それぞれ約7~8割が所有していた。一方、「自家用車」の所有率は学生12.5%、社会人25.7%の差が見られた。


○最後まで重視したこと「2階以上」がトップ

部屋を探す際に最後まで重視したことは、学生・社会人ともに「2階以上」「通勤・通学に便利」「最寄り駅から近い」の順に上位を占めた。学生は社会人に比べて「通勤・通学に便利」が高い一方、社会人は学生に比べて「鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造」が高いのが特徴的だった。

○最後まで重視した設備「バス・トイレ別」がトップ

部屋を探す際に最後まで重視した設備は、学生・社会人ともに「バス・トイレ別」が突出して高く、約5割となった。社会人は「洗面所独立」が35.1%、「エアコン」が33.2%、「室内洗濯機置き場」が30.2%といずれも3割を超える結果となった。

○8割以上が「モニタ付インターホン」が欲しいと回答

次に部屋を探す時に、「モニタ付インターホン」が欲しいと答えた学生は84.0%、社会人は84.4%だった。「2口以上コンロ」が欲しいと答えた社会人は学生と比べ6.6ポイント高く、「インターネット無料」が欲しいと答えた学生は社会人と比べ4.9ポイント高くなった。

○現在の部屋を探した際に利用したサイト・アプリ

現在の部屋を探した際に利用したサイト・アプリは、学生・社会人ともに「不動産ポータルサイト」が最も多く、学生64.1%、社会人69.9%だった。また、学生は、社会人に比べて「不動産会社のホームページ」が7.5ポイント高く、社会人は、学生に比べて「不動産ポータルアプリ」が9.8ポイント高い結果となった。
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