アイランドが運営するフーディストサービスはこのほど、「2025年 トレンド料理ワード大賞」を発表した。調査は2025年10月31日~11月7日、256名を対象に行われた。
○SNSなどで話題になったトレンド料理ワードは?
2025年大賞に輝いたのは「せいろ蒸し」だった。昨年から広がりつつあったせいろブームが今年に入りさらに加速し、Instagram「#せいろ蒸し」の投稿数はついに14万件超に。ヒットの立役者となったりよ子さんの著書『すべてを蒸したいせいろレシピ』は30万部超のベストセラーとなり、無印良品のせいろは一時品薄状態になるほど、飛ぶように売れた。以降、各社から専用の蒸し板やせいろ付き鍋などが次々と登場し、初心者層のハードルをぐっと下げたことで、一家に一台の調理器具となった。ユーザーからは、「ヘルシーで美味しくお手軽、見た目のかわいさもあり、非常に使いやすく夢中になっています」(20代・女性)、「蒸し料理は敬遠しがちだと思っていたら、オシャレ感覚で料理を楽しむことができて料理の面白さを感じた」(50代・女性)といった声が挙がった。
2位は、今年政府によって放出された「備蓄米」。店頭に並ぶと瞬く間に行列となり、米価格高騰のあおりを受けていた飲食店やコンビニなどはこぞって随意契約を行い、割安で消費者に届けるために奔走した。古古古米をアップグレードする精米機や高級炊飯器が売れたり、炊飯時に料理酒やみりんなど調味料を加えたりと、おいしく食べる調理法もSNSで話題となった。ユーザーからは、「不安はありましたがとても美味しく育ち盛りの子供がいるのでとても助かりました」(40代・女性)、「備蓄米をいかにおいしく食べるか、皆さん工夫されていました」(40代・女性)という声が挙がっていた。
3位は「麻辣湯(マーラータン)」だった。中国・四川省発祥の花椒(ホアジャオ)による「痺れる辛さ(麻)」と唐辛子の「ピリ辛(辣)」が特徴のスープ。ブームの先駆けとなった専門店「七宝麻辣湯」は今年だけで22店舗を出店するなどその人気に拍車がかかっている。
4位は「ドバイチョコレート」。ピスタチオペーストとパリパリした麺状の食材をチョコレートでコーティングしたスイーツで、日本でもザクザク食感がSNSで話題となり入手困難になった。百貨店やオンラインストアでの取り扱いが増加している。ユーザーからは、「飲食店がドバイチョコレートにちなんだ商品をだしていたので、印象に残っています」(40代・女性)、「さまざまなブランドから発売されて身近な所でも買えるようになりました」(40代・女性)という声が寄せられた。
5位は「レコルト 自動調理ポット」。「ほったらかしで簡単にスープが作れる」とSNSを中心に話題を集めた。ポタージュやスープ、スムージー、おかゆなど豊富な料理・ドリンクが手軽に作れ、インテリアになじむデザイン性も評価されている。Googleトレンドでも関連キーワードが上昇した。ユーザーからは、「お家で本格的なポタージュやエビのビスクが作れるので気に入っています」(30代・女性)、「購入して便利だったので、プレゼントとして複数購入しました」(40代・女性)という声が集まった。
6位は「タコスブーム」。
7位は「ゆで魚」。魚を"焼くのではなく茹でる"レシピが話題となった。調理方法を変えるだけで味や食感が格段に変わると注目。SNSでは魚をお湯で茹でて加熱し柔らかくふっくら仕上げる方法が拡散され、多くの人が試した。ユーザーからも、「さんまなど焼くより煙がでず、身がふっくらします」(60代以上・女性)、「ヘルシーでふっくら仕上がる、新たな発見がたくさんの支持を得たんだと思います」(50代・女性)という声が挙がっている。
8位は、元子役タレントで現在は料理家として活躍中の「長谷川あかり」さん。シンプルで再現しやすいレシピと、管理栄養士としての知識に基づいたヘルシーで満足感の高い料理が人気となっている。SNSの総フォロワー数は100万を超え、親しみやすい人柄や料理に向き合う真摯な姿勢に、有名女優やタレントからも多くの支持を集めている。ユーザーからは「娘から教えてもらい、酒蒸しハンバーグやじゃがいもちくわのバター煮をつくりました」(50代・女性)、「独創的ながら不思議なバランスで出来上がる美味しいお料理の数々、友人との話題にもなりました」(20代・女性)といった声が届いている。
9位は、韓国発の「カムジャパン」。じゃがいものような外見ながら中身はもちもちのパンという斬新な発想が若者を中心にヒット。ベーカリーやコンビニなどでも販売されたり、レシピも投稿されたりしている。ユーザーからは、「専門店が増えてベーカリーでも販売されるようになり、広がりが早かったように思います」(30代・女性)、「一度見たら忘れられない。美味しくて可愛いし作っても楽しいです」(30代・女性)といった声が寄せられた。
10位は「バリバリウインナー」だった。ワンタンの皮でウインナーを包み、揚げるだけの簡単レシピ。揚げた音やカリッとした食感が映え、TikTokで作ってみた動画が拡散された。食感や手軽さがウケており、おやつやおつまみとしてヒットした。ユーザーからは、「SNSでよく目にしました」(40代・女性)、「作ってみましたが食感も良く美味しかったのでリピしています」(50代・女性)といった声が集まった。
○注目の2026年料理関連トピックス
主要都市での新施設のオープンや世界的なスポーツイベントが開催される2026年。前向きなムードが広がる中、2026年は「食のマイスタイル化」に注目が集まるとみられる。
○薬膳料理でセルフケア
コロナ禍を契機に食への関心が"おいしさ"だけでなく体調を整えるといった機能性・予防性の面に移っている。中でも「薬膳」は季節・体調に合わせて食材を選び整える食の概念であり、NHKドラマ「しあわせは食べて寝て待て」でも主人公の食卓に薬膳料理が並び、レシピ本も注目を集めた。SNS上でも「#薬膳スープ」「#薬膳カレー」などの投稿が増加しており、専門知識がなくても日常に取り入れられる入り口が広がってきている。
○あえて未完成、広がるカスタム需要
希釈系飲料や具なしラーメンなどあえて完成させず、自分で自由にアレンジできる商品が人気を集めている。サントリー食品インターナショナルの「おうちドリンクバー」シリーズは昨年比で2倍の出荷となり、ローソンの具なしカップ麺「スープ激うま!」シリーズは累計200万食を突破し大ヒットとなった。いずれも好みの味にカスタマイズできる楽しさやSNSで独自レシピを発信することで注目を集められる点が人気の理由。SNSやライブ配信が伸長する中、個人のアイデアやセンスを発信する動きは今後も続きそうだ。
○料理の手間キャンセル
今年はZ世代を中心に「風呂キャンセル」「外出キャンセル」など、〇〇をキャンセルするという言葉が流行り、負担を減らす行動が肯定的に語られるようになった。この流れは料理にも影響していて、カット野菜を活用して切る工程をキャンセルしたり、フライパンだけで完結する料理で片付けをキャンセルしたり、手間となる工程を飛ばせるアイテムやレシピが受けいられている。レンチンするだけのごはんセット、一発で味が決まる万能だれなど、各企業からも関連商品が続々と登場しているが、この流れはますます加速しそうだ。
○食文化のアップデート
訪日外国人の増加にともない、国内の料理・食のシーンにも変化が起き始めている。だし、発酵、精進料理など日本の伝統食を再編集して提供するニュージャパニーズの増加や、和菓子作り・酒蔵ツーリズムなどコスパより体験価値を重視した動き、ハラールやベジタリアンメ向け、アジア系メニューなど料理の多国籍化が加速している。











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