旭化成ホームズ12月5日、「築20年以上二世帯同居のくらしと住まい方の変遷」に関する調査結果を発表した。調査は6月27日~7月6日、2005年以前に建築したヘーベルハウス(築20年以上)に二世帯で暮らした経験のある子世代・孫世代728件(716邸)を対象に行われた。
二世帯同居の満足度を調べた結果、築年数に関わらず約9割が「満足」と回答した。築20年以上の長期同居経験者でも高い満足度が維持されており、家族のつながりや安心感を重視する方にとって、二世帯同居は価値ある選択肢であることが改めて示される結果となった。
「満足」の理由を探ってみると、「経済的に有利だった」(70%)、「教育上プラスだった」(69%)、「介護時にする行ける」(%87)という経済的メリットや育児・介護のサポートといった実利的な要因に加え、約8割が「親と過ごす時間を持てている」(83%)、「親孝行ができている」(84%)と回答。二世帯同居が、単なる生活空間の共有にとどまらず、家族の絆を深める場として機能していることがうかがえた。
次に、親世帯が退去した後のことについて伺ったところ、調査対象となった築20年以上の二世帯住宅では、親世帯が住まなくなったケースが約6割にのぼり、理由として、逝去や施設入居が大半を占める結果に。
また、親世帯が住まなくなった後のスペースの使われ方についは、「未使用」はわずか8%にとどまり、ほとんどの住まいが有効に活用されていることが明らかに。「孫への継承」は16%、「賃貸としての活用」が3%となり、最多は「子世帯による活用」で71%。
子世帯に活用状況は多様化しており、「収納のみ」で使用しているケースはわずか4%。一方で、居住スペースとして「生活全般で使用している」人が約5割(52%)、寝室や趣味、在宅ワークなど「居室として活用」する人が約3割(30%)に上るなど、単なる空き部屋ではなく、子世帯の生活領域を広げる空間として積極的に活用されていることが明らかになった。











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