プログリットが提供するサブスクリプション型英語学習サービス「スピフル」は12月4日、エンジニア専用の新教材「スピフル for エンジニア」の提供を開始した。

○エンジニアのための英語教材が誕生

日本の労働市場では少子高齢化に伴い労働力人口が減少しており、特に成長が著しいIT分野では人材確保が大きな課題となっている。
IPAが公開した「DX動向2024」によれば、DX推進に必要な人材が「大幅に不足している」と回答する企業が年々増加しており、エンジニアを含むIT人材の需要が高まっていることが示されている。

こうした状況を背景に、外国人エンジニアを採用する企業も増加している。グローバル採用によって候補者の母数拡大だけでなく、採用レベルの向上が期待できるため、結果として企業の採用力を大きく押し上げる。さらに、優秀なエンジニアと協働することで、自身の成長やキャリアの広がりにもつながり、そのような環境を求める日本人エンジニアのニーズも高まっている。

また、必ずしも英語環境にいないエンジニアも、日常的に英語の技術情報に触れる機会は多く、翻訳作業や表現の制約にストレスを感じる場面も少なくない。そのため、「いずれは英語を習得したい」と考えるエンジニアは、他職種に比べて多いと考えられる。

一方で、既存のエンジニア向け英語教材は専門用語の単語帳などが中心で、実務に直結する英語力を習得できる教材は十分に整っていない。この課題を解決するため、同社は「エンジニアがエンジニアのために作る英語教材」というコンセプトのもと、同サービスの提供を開始した。
○実務直結型コンテンツ×AI機能

スピフルは、日本語を瞬時に英訳する「口頭英作文」と、テーマに沿って英語で独り言のように発話する「独り言英会話」の2種類のトレーニングを1日30分実施し、AIの即時フィードバックで改善サイクルを回す、スピーキング特化のサブスクサービス。スピフルforエンジニアでは、これらのトレーニングをエンジニア実務に特化した教材で実施することができ、現場で活かせる実践的な英語力を身につけることができる。

○エンジニアの視点を徹底的に反映した実務直結型コンテンツ

社内CTOの試用と改善提案、エンジニアイベントでの実地利用に加え、Jenkins開発者の川口耕介氏の監修コメントも反映している。仕様説明やコードレビュー、設計議論、スクラムイベントでのディスカッション、インシデント発生時のサポートデスク対応など、リアルな開発現場を想定した例文・スピーチテーマでトレーニングが可能。

○AI機能による学習効果の最大化

口頭英作文では、AIが正誤を自動判定し、模範解答と完全に一致していなくてもニュアンスや意味が正しく伝わっていれば正解と認め、さらに学習中の質問には24時間いつでもAIが応答する。独り言英会話では、文法や表現だけでなく、話の内容や構成までAIがフィードバックすることで、改善のサイクルをスムーズに回し、短期間で実務に直結するスピーキング力を磨くことができる。
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