ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブ株式会社では「ふるさと ときめきプロジェクト」という名前で、食と体験・交流をテーマに、さまざまな地域の魅力や価値を届ける取り組みをしています。

2025年11月中旬、その一環として山梨県甲州市で「世界に通じるワイン」を目指す「Kisvin Winery(キスヴィン・ワイナリー)」とのコラボワインの試飲イベントが開催されました。
今回はダイナースクラブ会員のみが参加できる貴重なイベントに参加することができましたので、その様子を紹介すると共に、クレジットカード保有の体験価値についても考えてみたいと思います。
「世界に通じるワイン」を目指すKisvin Winery

イベントに登壇したのはKisvin Wineryでブドウ栽培家の荻原康弘氏で、進行を務めたのはワイナリー設立前から付き合いのあるというIMADEYAの小倉あづさ氏。

Kisvin Wineryは、山梨県甲州市に位置するワイナリーで、「世界に通じるワイン」を目指し、栽培家の荻原康弘氏と醸造家の斎藤まゆ氏の二人が中心となって、高品質なワイン造りに取り組んでいます。

ブドウ栽培から醸造まで一貫して手掛けるスタイルが特徴です。自家栽培のブドウで、土壌や気候、栽培方法にこだわってつくられたワインは星付きレストランで採用されているほか、世界的に著名なソムリエに評価されるなど、注目を集めています。
ダイナースクラブとの2つの限定コラボワイン

今回、限定100セットのみ販売される白と赤の2つのワインの試飲が行われました。

ワインを好んで飲む筆者ですが、ヒトに語れるような造詣があるわけではありません。その点、造り手である荻原氏に直接ワインの知識を教えていただいたため、ワインに詳しくない私でも十分に楽しむことができました。

Kisvinのワインは非常にクリーンなワインを目指しているというだけあり、スッキリと飲むことができます。また白ワインは冷やすもの、というイメージもありましたが、少し手で温めてみるとグッと香りや味の深みが変わってきます。ワインにはそのワインに最適な温度がある、ということも意外な発見でした。

また、ワインは開けたらすぐに飲むものというイメージでしたが、Kisvinのワインは抜栓後も1日ごとに味が変化し、1日目、2日目、3日目と美味しくなるということで、こういった目からウロコの楽しみ方も教えていただけたのも、こういったイベントに参加したからこそでしょう。
荻原氏のワイン造りへの哲学も非常に情熱的で、刺激的でした。
ダイナースクラブ会員制ラウンジでのイベント

今回会場となったダイナースクラブ銀座プレミアムラウンジは、通常ダイナースクラブの中でもダイナースクラブ プレミアムカード会員と、銀座ダイナースクラブカード会員が利用できるラウンジとなっています。

プレミアムラウンジはホールのような高天井の空間となっており、もとは音楽ホールとして設計されたとか。ダイナースでは、このラウンジの特徴を活かして、音楽や食のイベントを開催しています。

今回参加したイベントはダイナースクラブ会員向けの限定イベントでしたが、中には非会員が参加できるイベントも開催されていますので、会員ではないけどダイナースクラブ、ちょっと気になる、という方も実はラウンジを利用できる機会があるのです。
非日常の体験価値が重視される時代に

今回のダイナースクラブのイベントでは、日常では知ることができなかった、新しい食との出会いという要素がありました。

今回の私のように、クレジットカードを通じて、なかなか出会う機会のなかった新しい食に出会う、お店やイベントを知って、非日常を味わうというのは、これからの高付加価値クレジットカードとして注目すべき要素でしょう。

クレジットカードといえば、これまでの評価軸は年会費や還元率という金銭面でのメリットのみで評価されることがほとんどでしたが、近年は、体験価値があるかどうかも一つの基準となりつつあります。

従来から「体験価値」という切り口は存在していましたが、多くのカードユーザーにとっては、なかなか利用できる機会も少なく、どこか遠い国の話にも感じる部分もありました。しかし今後は、その体験がいかに身近に感じられるか(気軽に利用できるか)がテーマになりそうです。
ダイナースクラブのカードラインナップ

最後にダイナースクラブカードの基本についても少しおさらいしておきましょう。

ダイナースには、ダイナースカード(税込24,200円)とダイナースクラブ プレミアムカード(税込143,000円、招待制)が主にラインナップされており、最近では最上位のロイヤルプレミアムカードの存在が明らかにされ、注目を集めました。


※2026年3月からダイナースクラブカードは本会員29,700円(税込)、ダイナースクラブ プレミアムカードは165,000円(税込)に改定。

ほかにも、ANAやJALといった航空会社と提携したカードや、銀座ダイナースのような特化型カードなど、幅広い種類が用意されています。

ダイナースクラブカードは使える店舗数が少ないのでは、という懸念を持つ方もいらっしゃるでしょうが、ダイナースクラブカードにはMastercardのコンパニオンカードとして、TRUST CLUB プラチナマスターカードが、ダイナースクラブ プレミアムカードには、「TRUST CLUB ワールドエリートカード」が無料でついているため、二枚持ちをすることで、国内・海外問わずにカード支払いが可能になります。

"食と体験"というキーワードにおいて、ダイナースクラブカードは一つの選択肢にあがりそうです。

池田星太 いけだせいた 株式会社Nobol代表。大人のクレジットカード<オトクレ>編集長、キャッシュレス・クレジットカード専門家。一般カードからゴールドカード、ブラックカードまで幅広く利用し、取材などを通じて、利用者に役立つ情報をメディア・雑誌で発信中。 この著者の記事一覧はこちら
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