2025年大きな話題となった、福岡県北九州市発祥のうどんチェーン「資さんうどん」。2024年にすかいらーくホールディングスの傘下に入ったことで、全国に続々店舗がオープンしました。
関東人の筆者はこれまで行ったことがなかったのですが、近くに店舗ができたので挑戦! 初めて食べる人にとっては「ただのうどん屋」ではない、驚きのポイントがいくつもありました。

○王道「資さんうどんの楽しみ方」とは?

席はカウンター席とテーブル席があります。いずれのタイプでも卓上にお水とタブレット、お箸などが揃っていました。注文はタブレット端末で行います。一覧が見やすい紙のメニュー表もありますよ。

初めてなので何を注文すればよいかわからなかったのですが、メニューの1ページ目に「資さんうどんの楽しみ方」指南が! 「通な食べ方」として、まずはおでんを楽しみ、その後うどんや丼、最後の〆にミニぼた餅がおすすめのようです。

おすすめに沿って注文してみましょう……ということで、「人気No.1」と書かれた肉ごぼ天をチョイス。「資さんうどん」といえばこのイメージですよね。ごぼ天の数は3本と5本が選べるようです。他にもうどんの種類はかなり豊富! かつ丼や天丼、カレーもありました。

おすすめされていた通り、おでんの種類も豊富です。単品でも頼むことができますが、まずはおすすめの5本セットにしてみました。
セットにすると90円お得のようです。他にも、天ぷらやとんかつなどもありましたので、ちょい呑みも楽しめそうですね。〆のうどんまで資さんうどんで完結できますから。

そしてデザートのミニぼた餅です。ミニじゃないぼた餅もあるのかな? と思っていたのですがそうではないようで、すべて「ミニ」でした。なんでだろう。

これらおすすめをフルコースで頼んでも1,609円! ほかにもミニうどんとミニ丼のセットで1,049円の「選べるしあわせセット」なんてのもありましたのでかなりコスパが良い印象です。「選べるしあわせセット」はミニぼた餅をつけても1,099円でした!

○具が大きい! 資さんうどんのおでん

注文から到着は驚くほど早めでした。混雑状況にもよると思いますが、かなり効率よく調理できるようになっているのかもしれません。

まずはおでん! しらたきと厚揚げがかなりデカいです(笑)! オーソドックスなあっさりとした出汁で、万人ウケしそうな美味しさでした。

特に牛すじがとろとろで柔らかく、めちゃ幸せ!こんなにとろとろな牛すじはなかなか他にはないかも。

そして大根は最初から4等分に切れていたので食べやすかったです。
もちろん柔らかく味もしっかり染みています。おでんだけでもかなりのボリュームでお腹いっぱいになりそうでした。

○関東にはない、九州のうどんならではの魅力

しかしここからが本番です。資さんうどんといえばこの、ごぼ天入りのうどんですよね。

想像していた以上にごぼ天のサイズが大きくてびっくりしました。

おつゆに漬かっているところと、そうでないところの食感や味が変わるのが面白いです。漬かっていない部分は食事の後半になってもずっと揚げたてのカリカリを保っていたのがすごい。

そして影の主役、肉。甘辛く煮込まれていてうどんと合う! 玉ねぎも入っていますが、牛丼ともちょっと違う独特の美味しさです。

何より驚いたのは鯖の旨味が出た出汁。旨味がかなり強く、これは関東にはないうどん出汁の味かもしれません。調べてみると鯖や昆布・椎茸などから出汁をとっているのだそう。
周囲の席からも「なにこれ! 美味しい!」という声が聞こえていました。

うどんは比較的柔らかめだなと感じましたが、九州のうどんはコシが少ないのが特長のようですね。これが出汁と甘辛いお肉とすごく合うんですよね~。

ある程度食べ進めたら味変タイム。卓上に置かれているとろろ昆布と天かすを投入するのが資さんスタイルのようです。

とろろ昆布も天かすも、出汁にじゅわっと溶けていきます。さらに旨味が足されて、最後まで美味しい! の感動を感じたまま完食できました。

○「ミニ」ぼた餅の真相

デザートにはミニぼた餅です。ミニ……とはいえそれなりのサイズです。

ちょっと甘じょっぱいあんこが、まだ出汁の旨味の余韻が残る身体に染みる! サイズもちょうどよく、計算しつくされた「ミニ」であることを実感したのでした。

お会計はセルフレジと有人レジがありました。タッチパネルとセルフレジで1人でも気軽に食事が楽しめるところもいいなぁと。
次は1人吞みにも挑戦してみたいです。
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