マイナビは2025年7月、全社員約8,000名を対象としたデジタルポータブルスキル(DPS)学習プログラムの一環として、3カ月間のオンライン研修プログラム「マイナビ文系AI塾」を初開催した。
急速に進むデジタル変革(DX)により、AIやITを日常業務のツールとして活用する力は、一部の専門職だけでなく、すべてのビジネスパーソンにとって不可欠な時代となっている。
同社では、デジタルポータブルスキル(DPS)を「職種を問わず、業務の効率化や生産性向上につながるデジタルツール(IT・AI)を効果的に活用するための基礎スキル」と定義している。本プログラムは、すべてのマイナビ社員がAI・ITを「日常的に使いこなす」ことを目指している。今回、同プログラムの一環として、同社Executive AI Adviserの野口竜司氏を講師に迎え、社員のAIリテラシー向上を目指す3カ月間のオンライン研修プログラム、マイナビ文系AI塾を初開催した。
○「マイナビ文系AI塾」を初開催
本研修では、AIの仕組みや活用事例の解説に加え、日常業務でのAI活用のポイントや、業務改善・価値創出につながる実践的なノウハウを体系的に習得できる。3カ月間・全5回のオンライン研修として任意参加で募集した結果、社員約900名が参加し、AIリテラシーの向上に向けて積極的に取り組んだ。
具体的なコンテンツ内容は以下のとおり。
○第1回:生成AIの今とプロンプトの書き方
第1回では、生成AIの基礎知識や最新トレンドについて解説し、AIに指示を出す際に重要となる「プロンプト(指示文)」の基本的な書き方やコツを学ぶ。AI活用の第一歩として、誰でも実践できる基礎知識を身につける。
○第2回:ゴールデンプロンプトを使ってみよう
AIに高品質なアウトプットを出してもらうための「ゴールデンプロンプト(効果的な指示文)」の作成方法を具体的に紹介し、実際に自分でプロンプトを作成・試行しながら、業務への応用イメージを深める。
○第3回:現場でのAI活用紹介
実際に業務現場でAIがどのように活用されているか、具体的な事例を紹介する。自分の業務にAIを取り入れるヒントや、成功事例から学べるポイントを解説する。
○第4回:現場でのAI活用紹介
自分の担当業務に合わせて、AIを活用した「プロンプトエージェント(業務支援AI)」を設計・活用する方法を学ぶ。日常業務の効率化や省力化につながる実践的なノウハウを習得する。
○第5回:部門内カスタムAIアプリ企画ワークショップ
全5回の集大成として、自分の所属部門やチームの課題解決に向けて、カスタムAIアプリの企画・設計に挑戦するワークショップを実施した。グループでアイデアを出し合い、AIを活用した新しい業務改善策を考える実践的な内容となっている。目標設定支援アプリや、仮説思考を支援するAIエージェント等、さまざまな職種・働き方で活用できるアイデアが提案された。ここで出たいくつかのアイデアは、社内での実装に向けて検討を進めている。
○全項目でスキルが大幅に向上
本研修の受講者を対象に、第1回(受講前)と第5回(受講後)でAI能力レベルの変化について、AI活用人材に求められる6つの力を軸にアンケートを実施した。Lv.1(初級者)~Lv.5(上級者)で自己評価を行い、項目ごとにLv.3は「日常業務活用」または「応用活用」など異なる意味を持っている。「AI活用マインド」「AIキホン理解能力」「AIユースケース応用力」のLv.3は日常業務活用レベルに相当し、「AI企画力」「AIプロンプト力」「AIマネジメント力」のLv.3は応用活用レベルに該当する。
日常業務活用レベルの項目では、「AI活用マインド」が24.6pt増加し、「AIキホン理解能力」は50.8pt増加。「AIユースケース応用力」は29.8pt増加した。応用活用レベルの項目では、「AI企画力」が27.1pt増加し、「AIプロンプト力」は37.0pt増加、「AIマネジメント力」は15.4pt増加した。
受講を通じて、全項目でスキルが大幅に向上した。特にAIキホン理解能力は50pt以上、AIプロンプト力は37pt増加し、日常業務活用に加えて応用的なスキル獲得も進んでいる。同社では、これらの結果について、AI活用が個人の業務効率化にとどまらず、チームや組織単位での業務改革や価値創出を後押しするきっかけになると捉えている。また、受講者アンケートでは、「よりAIを身近に感じられるようになった」「開始前はプロンプトに対する知識も十分でないところから、全5回の受講を通して業務で活用する可能性を見出すことができた」といった感想が寄せられた。
○AIを日常業務で使いこなす社員層を拡大へ
今後のデジタルポータブルスキル(DPS)学習プログラムでは、AIの日常業務活用レベルの社員割合をさらに高めていく考えだ。全従業員を対象に実施したアンケートでは、53期(2025年8月時点)で「AIを日常業務で活用できるレベル」と回答した社員は53.7%だったが、今後は54期で80%、55期で85%、そして56期には90%まで引き上げることを目標としている。また、第2回マイナビ文系AI塾の開催も2026年以降に予定しており、その他のDPS学習プログラムとして、eラーニングコンテンツや学習ツール導入、セミナー開催などを実施していく。これらの取り組みを通じて同社は、AI・ITを日常業務で使いこなす層を拡張し、全社の実装力をさらに高めていくとしている。











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