ベビーカレンダーはこのほど、赤ちゃんの名前に関する調査結果を発表した。調査は2025年1月1日~10月25日、2025年に生まれた赤ちゃん85,949名(男の子43,730名、女の子42,219名)を対象に行われた。
○世界で活躍するアスリートの名前が話題に
2025年も大谷翔平選手が大活躍した。6月に投手として復帰を果たし、優勝決定シリーズでは投打で大きな存在感を発揮。初のリーグチャンピオンシップシリーズMVPに輝いた。彼の名前に用いられている「翔」は、男の子の名前に人気の漢字としてよく知られている。「翔」は2019年から7年連続で男の子の漢字ランキング1位。大谷選手の活躍が、「翔」の持つ"はばたく・飛躍する"というイメージをさらに魅力的なものにしたと言える。
一方で、2025年は佐々木朗希選手にも注目が集まった。日本プロ野球史上最年少で完全試合を達成した「令和の怪物」は、2025年シーズンからロサンゼルス・ドジャースに移籍し、大谷翔平選手とともにプレーしている。佐々木選手の活躍の影響からか、名前に使われている漢字「朗」は、これまでランキング圏外だったものの、2025年は93位へと新たにランクインを果たした。朗らかでまっすぐ、清潔感のあるイメージが、名前としても支持されているようだ。
さらに、男子バレーボール日本代表の髙橋藍選手の活躍により、「藍」という漢字や「らん」というよみも引き続き人気上昇中。2024年の男子バレーボールネーションズリーグで日本は銀メダルを獲得。
「藍」という名前は、2022年・2023年は男の子の年間名前ランキングで200位圏外だったが、2024年に一気に32位へ、そして2025年は29位へとさらなるランクアップを見せた。この人気は男の子だけでなく、女の子の名前にも広がっている。
女の子の「らん」というよみも、2022年102位、2023年87位、2024年68位、2025年67位と上昇している。深みのある青色を思わせる「藍」は、静かな強さ・洗練された印象を持つ漢字として、これからも人気が続きそうだ。
○2025年は「古典回帰」、名付けにも日本の美意識が反映
映画や文化財を扱った作品がヒットし、「国宝」という言葉が2025年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、"古典回帰"のムードが広がる2025年は、日本の伝統や美意識に注目が集まった1年だった。その風潮は赤ちゃんの名付けにも表れているようだ。
女の子の名前では、古典的な情緒や日本の自然を感じさせる名前が人気を集めた。2025年のランキング上位には、2位「翠(主なよみ:すい)」、11位「紬(主なよみ:つむぎ)」、13位「澪(主なよみ:みお)」、40位「蘭(主なよみ:らん)」、98位「菫(主なよみ:すみれ)」など、古くから日本に親しまれてきた美しい言葉が並んだ。
なかでも「翠」は翡翠(カワセミ)の羽色を思わせ、正岡子規をはじめとする多くの俳人が作品に用いてきた語でもある。自然豊かな日本の風景を象徴する、長く愛されてきた伝統的な表現だ。「紬」は高級な絹織物を指す言葉で、丁寧に糸を紡ぐように成長してほしいという願いを込めることができる。
また、「蘭」や「菫(すみれ)」といった花の名前にも注目が集まった。「蘭」は武士や公家の名にも見られる気品のある花の名で、「菫」は可憐で控えめな花として和歌にも登場する。いずれも日本らしい繊細な感性を映す名前として選ばれている。
一方、男の子の名付けでも古典回帰の傾向が見られた。特に「大和(主なよみ:やまと)」は、万葉集や古事記にも登場し、日本そのものを象徴する伝統的な名前。2025年は20位にランクインした。また、「仁(主なよみ:じん)」は、古代中国の「仁義礼智信」に由来する徳を表す漢字で、人としてのやさしさや思いやりを象徴する。こちらは36位にランクインした。
さらに、22位「伊織(主なよみ:いおり)」、71位「伊吹(主なよみ:いぶき)」など、侍の名乗りや古事記・地名に由来する和風の名前も人気を伸ばしている。また、78位「昴(主なよみ:すばる)」は枕草子にも登場する星の名で、幻想的で神話的な響きを持つ。
2025年の名付けは、ただ"伝統的"というだけでなく、「日本の文化・自然・言葉の美しさ」を未来へ受け継ぐような選び方が多かったといえる。新しい時代の中で、あらためて日本らしさの価値が見直されているのかもしれない。
○男の子は定番が強く、女の子は「愛」が首位に
男の子の名前ランキングTOP3は、1位「碧(主なよみ:あお)」、同率2位「陽翔(主なよみ:はると)」・「湊(主なよみ:みなと)」だった。「湊」は2022年7位、2023年4位、2024年5位と、ここ数年安定して上位に入り続けており、定番人気の名前として定着している。
また、「陽」を含む名前も多く選ばれた。2位「陽翔(主なよみ:はると)」、7位「朝陽(主なよみ:あさひ)」、8位「陽向(主なよみ:ひなた)」と、TOP10のうち3つが「陽」を用いた名前となっている。太陽の明るさや前向きさを感じさせる「陽」は、今もなお男の子の名付けで根強い人気だ。
一方、女の子の名前ランキングTOP3は、1位「陽葵(主なよみ:ひまり)」、2位「翠(主なよみ:すい)」、3位「凛(主なよみ:りん)」という結果に。「陽葵」と「凛」は安定した人気を維持しており、近年注目度が高まっている「翠」は2位へと順位を伸ばした。
近年じわじわと順位を伸ばしている名前にも目を向けると、「結月(主なよみ:ゆづき)」は2022年・2023年は11位、2024年10位、そして2025年は4位へとランクアップ。「琴葉(主なよみ:ことは)」も2022年14位、2023年8位、2024年12位から、2025年は5位へと再び上昇している。こうした流れから、落ち着きや季節感、和の情緒を感じさせる「レトロネーム」が、名付けで定番になりつつあることがわかる。
○"海外でも通じる響き"を持つ名前が存在感強める
男の子の名前 よみランキングTOP3は、1位「はると」、2位「みなと」、3位「あおと」という結果だった。絶対王者の「はると」は2018年から8年連続で首位をキープ。明るく清々しい印象と、穏やかな響きのバランスが、世代を超えて選ばれている理由といえそうだ。
また、ここ数年で注目度が高まっている「せな」は、2023年31位、2024年21位から、2025年は8位へと大きくジャンプアップ。男女の性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」として広がりを見せている。
一方、女の子の名前 よみランキングTOP3は、1位「えま」、2位「さな」、3位「つむぎ」という結果に。また、明るく愛らしいイメージの「ひまり」は、2023年15位、2024年12位から2025年は5位へと順位を上げ、注目度が高まっている。
2025年は、男女ともに海外でも通じる響きの名前が目立った。男の子では8位「せな」をはじめ、20位「るい」、30位「れお」、38位「れい」、66位「るか」などがTOP100にランクイン。女の子でも、1位「えま」、2位「さな」、9位「めい」、14位「りお」など、国際的に発音しやすく、シンプルな二音の名前が上位に並んだ。
万博の開催やグローバルな交流が増える時代背景も影響してか、国を越えて親しまれやすい響きを持つ名前が、2025年の名付けトレンドのひとつとなっている。
○漢字ランキングは「はると」が8年連続の首位
男の子の名前に使用された漢字ランキングTOP5は、1位「翔」、2位「陽」、3位「斗」、4位「大」、5位「真」だった。
一方で、近年順位を伸ばしている漢字もある。さわやかで清らかな印象の漢字「晴」は2024年の11位から2025年は6位へとランクアップ。「都」は2024年44位から2025年は25位へと大きく順位を上げた。洗練された響きと、穏やかで上品な印象を持つ名前として注目が高まっているようだ。
さらに、2025年を代表する映画「国宝」で歌舞伎名門の御曹司役を演じた横浜流星さんの活躍も影響してか、「星」が2024年83位から2025年は72位へとランクアップ。伝統文化はもちろん、話題の作品が名付けに影響を与える様子がうかがえる。
女の子の名前に使用された漢字ランキングTOP5は、1位「愛」、2位「結」、3位「花」、4位「菜」、5位「心」だった。2023年・2024年と2年連続で首位だった「結」をおさえ、2025年は「愛」が1位に。「愛」はあたたかさとやさしさを象徴する漢字で、相手を大切に思う気持ちを込めた名付けとして支持されている。
また、女の子でも「都」が注目されている。











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