ENEOSは12月12日、スーパー耐久未来機構(STMO)やTOYOTA GAZOO Racingなどと連名で、「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞」を受賞したと発表した。過酷なレース環境での低炭素燃料の取り組みが評価されたという。


○スーパー耐久レースを運営するSTMOらと連名で受賞

同賞は、日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会において、実行委員会がとくに意義深い取り組みを表彰するもので、12月4日に開催された最終選考会で決定した。

今回の受賞はENEOS単独としてのものではなく、STMOを中心に、TOYOTA GAZOO Racing、SUBARU、ホンダ・レーシング、MAZDA SPIRIT RACING、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイズ、ブリヂストン、日本自動車会議所との連名での受賞となった。これらの連携による「共挑」の枠組みの下、未来のクルマづくりに向けた取組と、モータースポーツを通じた日米の文化交流に向けた取り組みが、実行委員会特別賞の評価対象となったとしている。

ENEOSは2025年からスーパー耐久シリーズのST-Qクラスに対し、エタノール混合ガソリン(ENEOS低炭素ガソリン(E20))を供給している。STMOや自動車メーカー、供給先チームと連携し、過酷なレース条件下で使用可能な低炭素燃料技術の進展に取り組んでいるという。

同社は今後もスーパー耐久レースシリーズへの低炭素ガソリンの供給などを通じ、低炭素燃料や次世代燃料に関する取り組みを進めていくとしている。
○編集部メモ

日本カー・オブ・ザ・イヤーは、日本国内でその年に発売された新車の中から、「その年の最も優れた車」を選ぶ賞。その中で、実行委員会特別賞はとくに評価すべき車両や取り組みなどに対して実行委員会が独自に贈る賞と位置付けられている。2023-2024には、東京モーターショーから改称してはじめて開催された「ジャパンモビリティショー」がこの賞を受賞している。また2021-2022には、ル・マン制覇などWRC/WECで活躍したTOYOTA GAZOO Racingと、F1参戦ラストイヤーで最多勝利/ドライバーズチャンピオン輩出という結果を残した本田技研工業がダブル受賞した。
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