楽天は12月12日、都内で「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」をテーマに掲げるチャリティイベントを開催。
楽天イーグルスの早川隆久選手、ヴィッセル神戸の宮代大聖選手、鍬先祐弥選手をゲストに招き、未来を担う子どもたちに向けてメッセージを送った。

○スポーツとともに、もっといい未来へ

その冒頭、楽天グループの新保和洋氏は「当社はイノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることをミッションとしています。多様な方々が自分らしく輝ける、そんな社会を目指しております。本日はこのコンセプトに共感いただいた特別ゲストの方々に"繋がり"をテーマにお話いただきます。スポーツとともに、もっといい未来を作っていく――。当イベントが、そのきっかけになれば良いなと思います」と挨拶。

続いて今年(2025年)、楽天とともに病気や障害と闘う子どもたちを対象にスポーツを楽しむ機会を創出した特定非営利活動法人AYAの中川悠樹氏が登壇した。同氏は「私たちNPO法人では、楽天様のサポートを受けてさまざまな取り組みを行っております。東京ドームでは、複数のご家族にグラウンドキーパーなどに参加いただきました。お子さんたちの喜ぶ姿がとても印象的で、見守る親御さんの中には涙を流される方もいらっしゃいました」と振り返る。

この試合には、楽天イーグルスの早川隆久選手が登板していた。「試合前、そして5回の守備の前でしたか、お子さんたちがグラウンドを整備している姿を見て『自分たちも頑張ろう』と気合が入りましたし、『自分たちが勝つことで、今日という日を良い思い出にしてもらえたら』という気持ちにもなりました」と早川選手。


またAYAのサポートのもと、ヴィッセル神戸の試合で子どもたちはエスコートキッズの大役にも挑戦した。宮代大聖選手は「試合前、選手たちは熱くなりすぎることもあるんですが、子どもたちの笑顔、そして緊張している姿などを目にしたことで気持ちが和み、試合にも冷静に入れた部分があると思います」とコメントする。

チームメイトの鍬先祐弥選手も「緊張している子もいたし、笑顔で『くわー』と呼びかけてくる子もいました(笑)。ハイタッチしたり、ちょこっとお喋りしてから入場しました」と話す。これにAYAの中川氏は「とても緊張していて、エスコートキッズが務まるか不安だった子もいたんですが、選手と話すことで緊張も解けたみたいで。最後は全員で入場して、全員がハッピーな気持ちになりました」。

このあと、ファンから寄せられた質問にゲストが回答していった。「宮代選手が子どもの頃にしていた練習は?」という問いかけに、宮代選手は「小さな頃からリフティングが大好きで、家の前でずっとリフティングしていました。これがいまのプレイスタイルに繋がっています。ボクの父はサッカー未経験者で、小学3年生の頃には、ボクの方がサッカーが上手かったです」。ちなみに4~5歳でサッカーボールを蹴り始めたという。

「やってみたいポジションは?」という質問に、鍬先選手は「僕の主戦場はボランチですが、フォワードやウィングなど、ゴールに絡む華があるポジションはやってみたいです。
大聖が怪我したら代わりに」と話を振る。これに宮代選手は「怪我することはないので、やる機会はないかなと思いますが」と応じた。

「早川選手の諦めない投球に感動してマイヒーローになりました。早川選手はマイヒーローはいますか?」という質問に、早川選手は「大学の先輩になるんですが、ソフトバンクホークスで引退された和田毅さんです。和田さんみたいな選手になりたい、とその背中を追ってきました」と話す。ちなみに子どもの頃のマイヒーローは、という問い掛けに宮代選手は小野伸二さんを、鍬先選手はアレッサンドロ・デル・ピエロの名を挙げている。

このあと、AYAにサイン入り愛用品が贈呈された。中川氏は「AYAでは人々の心が繋がり合い、可能性が広がる未来の実現を目指しています。とっても力になります」と感激した様子。また当イベントに招待された女の子には、宮代選手がサイン入りのスパイクをプレゼントした。女の子は「こんなに素敵なスパイクがいただけて嬉しいです。今年のJ1では3連覇できず、天皇杯も優勝できなかったので、来年、また2冠に輝いて欲しいです。
たくさん応援に行くので頑張ってください」とエールを送った。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
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