厚生労働省が公表した2025年9月の勤労統計調査では、支給事務所における労働者1人あたりの平均賞与額が前年より2.9%増えたという。そして迎えた冬ボーナス支給の時期。
すでに金額を知って胸をなでおろした人もいれば、発表を待ちながら落ち着かない日々を過ごしている人もいるだろう。

そこで今回は、マイナビニュース会員301人を対象に11月28日に実施した、2025年夏のボーナスに関するアンケート結果を紹介する。

同調査では「ぶっちゃけいくらほしいか」や「ボーナスがどれくらい仕事のモチベーションに影響するか」などについて率直な意見を聞いてみた。
○2025年ボーナスもらいましたか?

まず、2025年(夏)にボーナスをもらったか聞くと、「もらった」(55.1%)と回答した人のほうが「もらっていない」(44.9%)と回答した人より多かったが、もらっていない人が半数近くいることが分かった。

○ボーナス、もらえるならいくら欲しいですか?

また、もらえるとしたらどれくらいボーナスが欲しいか尋ねたところ、「150万円以上欲しい」が24.1%と最も多く、次いで「70~100万円くらい欲しい」(15.7%)、「100~150万円くらい欲しい」(14.5%)、「50~70万円くらい欲しい」(13.9%)、「30~50万円くらい欲しい」(13.3%)がほぼ同率だった。

上記の回答の理由を尋ねると、「150万円以上欲しい」と回答した人からは「物価高で現金が必要」(30代・男性)や、「仕事の対価はもらいたいので」(30代・女性)などの声が上がった。また、「70~100万円くらい欲しい」と回答した人からは「それくらいもらえると評価されていると思える」(40代・男性)や「仕事をすごく頑張ってるのでこれぐらい頂けると嬉しいなと思います」(50代・女性)などの意見が上がった。

一方で、「特にこだわらない」および「0円~5万円で十分」「5万~10万円くらい欲しい」「10万~20万円くらい欲しい」と、比較的少額を選択した人からは、「今のご時世に反映されている額だから」(30代・男性)や「零細企業だからせめて一か月分もらえればよい」(70代・男性)、「シニアですが、昔で言うモチ代程度は欲しい」(60代・男性)などの、世の中の状況や自身の勤め先の状況を考慮したうえで、モチベーションが保てる金額分は欲しいという意見が上がった。
○ボーナスは仕事のモチベーションにどれだけ影響しますか?

ボーナスが仕事のモチベーションにどれくらい影響するか尋ねると、「とても影響する(ボーナスがあるかでやる気が大きく変わる)」(59.6%)と「ある程度影響する(多少はモチベに効いている)」(30.1%)と回答した人を合わせて、89.7%が「影響する」と回答した。

上記の質問に対して「とても影響する」または「ある程度影響する」と回答した人にその理由を尋ねると、「ちゃんと評価されたと思えるから」(50代・男性)、「給油と同じです」(30代・女性)などの声が上がった。

一方で、「どちらともいえない」「あまり影響しない」「全く影響しない」と回答した人からは、「自分の頑張りというよりも会社の業績の影響のほうが大きいから」(50代・男性)や「(ボーナス額より)給与が高いほうがいい」(40代・女性)といった、自分の力ではどうにもならないこととして割り切る人や安定した収入を求める人の声が上がった。

「ボーナス」=「給油」の解釈は、とても納得の回答だ。
金額そのものの大きさももちろんだが、勤め先の業績や物価高といった市況の中で「評価されている実感」を得られることが、仕事のモチベーションにつながっていることがうかがえる。

欲しいボーナスの金額に関するアンケート
調査時期: 2025年11月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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