新築やリフォーム/リノベーションにおいて、キッチンはもともと優先度の高い場所だったが、近年は重視する家庭がますます増えている。大きな理由は「キッチン配置の変化」だ。
アイランドキッチンなどリビングと一体化したLDK(リビングダイニングキッチン)の間取りがトレンドになり、キッチンは家族が集まり、来客に見られることが前提の場所になった。もちろん見た目だけではなく機能性も高まっている。
実際のところ、今どきのキッチンはどのように進化しているのだろう? ここではTOTOのシステムキッチン最上位シリーズ「ザ・クラッソ」の体験レポートをお届けする。
見た目も機能性も妥協しないTOTOならではの「クリスタルカウンター」
キッチン空間でまず目を引くのは、やはりカウンターだろう。今どきはステンレスや人造大理石素材が主流だが、ザ・クラッソの特徴はTOTO独自の「クリスタルカウンター」を採用していること。これはガラスのように光を反射する透明感のある素材で、キッチン全体を明るく上質に見せる効果を持つ。
クリスタルカウンターの魅力はデザイン性だけではない。クリスタルカウンターは樹脂系の素材でありながら、耐熱温度は業界最高クラスの360℃を実現。調理中はアツアツになる鍋やフライパンの直置きも可能なのだ。
さらに、もし細かな傷が付いた場合でも、食器洗い用スポンジの硬い面でこすれば、傷を消して新品のように復元することまで可能。ワインや醤油といった色の濃い液体の飛び散りを長時間放置してもシミになりにくいなど、従来のカウンター素材が抱えていたデメリットをほぼ解消している。
清潔性と清掃性にこだわり。
キッチンは家庭でもっとも衛生面が重要となる場所だが、一方で油などガンコな汚れが付きやすく、水や食材を扱うため雑菌が繁殖しやすい場所でもある。ザ・クラッソを体験して「キレイ」へのこだわりも実感。使用者に負担をかけることなく、自然にキレイな状態を保てる工夫が随所に見られた。
よく分かるのが水回り。たとえば、水栓には「タッチレス水ほうき水栓LF」を選択可能。水栓に手を触れず水をコントロールできるため、調理中に食材や調味料で手が汚れても、汚れた手で水栓を触れずにすむ。
さらに印象的だったのは、水栓の横に設置された「きれい除菌水」の存在。これは、水道水を電気分解することで生まれる除菌成分「次亜塩素酸」を含む水を流すことができる除菌水専用の水洗のこと。手やまな板、シンクなどをさっと除菌できるうえ、水を電気分解するので洗剤や薬剤を買い足す必要はなし。
この次亜塩素酸は水道水質基準範囲内の濃度なので安全性が高いうえ、時間が経つと水へと戻るため環境にも優しい。そのうえ、8時間ほどセンサーが反応しなかった場合は自動で除菌水を噴霧する機能もあり、流れた除菌水で網かごや排水口のヌメリを抑制することまでできる。
最小限の手間でキッチンを清潔にキープ
ザ・クラッソには、キッチン掃除のちょっとしたストレスを減らしてくれる工夫も多い。
今回の体験ではゴボウを使った味噌汁などを調理したのだが、シンクに散らばったゴボウの皮が、まな板や包丁を洗う水だけで自然に排水口へ向かっていく。調理の作業ごとに「シンクを掃除する」という一手間がなくなるのは、毎日の家事ではかなりうれしいポイントだ。
「掃除の手間を減らす」という点で、個人的にもっとも感動したのは「ゼロフィルターフードeco」だ。一般的なレンジフードではフィルター掃除が避けられないが、ザ・クラッソのゼロフィルターフードecoはそもそもフィルターがない。
しかも、フード内のファンは10年間お手入れが不要という画期的な仕様となっている。年末になると「換気扇の掃除が憂うつ」という声をよく聞くが、これならそういった不満も大きく減りそうだ。
実際に使って分かる、今どきキッチンの進化
今回紹介しきれなかった機能もまだまだあるが、キッチンに求められるものは多くの家庭で共通している。空間としての「デザイン性」、作業を快適にする「使いやすさ」、そして日々の負担を減らす「清掃性」の3つだ。ザ・クラッソは、この3つを意識しなくても自然に満たしてくれる点が印象的だった。
筆者自身、自宅でもかなり頻繁に料理をするため、キッチンまわりのメンテナンス性にはこだわりがある。
そんな筆者が特に驚いたのは、目に見えない傾斜が施されたシンク、ゴミが中央に集まる網かご、自動で除菌水を噴霧する仕組みなど、「気づかないうちにキレイが保たれている」という体験だ。手間をかけたつもりはないのに、いつの間にか整っている――その感覚こそ最新キッチンならではの魅力なのかもしれない。
料理には創造の喜びがある一方で、後片付けはどうしても「マイナスをゼロに戻すだけ」の作業になりがち。ザ・クラッソは、そういった負担をそっと引き受けることで、キッチンをただの家事スペースではなく、調理したくなる場所へ変えてくれる。
倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。 この著者の記事一覧はこちら











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