第84期順位戦A級(主催:朝日新聞社・毎日新聞社・日本将棋連盟)は6回戦が進行中。12月12日(金)には永瀬拓矢九段―千田翔太八段の一戦が東京・将棋会館で行われました。
○誰が永瀬を止めるのか
5回戦を終えた段階で全勝の永瀬九段を、1敗の糸谷哲郎八段・豊島将之九段が追いかけるレース展開。糸谷八段がひと足先に6回戦に勝利したため永瀬九段としても負けられない対局が続きます。千田八段の先手番で始まった本局は両者得意の角換わり腰掛け銀へと進展。後手の永瀬九段が桂跳ね速攻をチラつかせたことで先手も駒組みにも制約が課せられます。
駆け引きの末、盤上はクラシカルな▲5八金・△5二金型に落ち着きます。先に仕掛けたのは千田八段で、対して守勢を嫌った永瀬九段も攻め合いで対応。しかし端の突き捨てまで入れたのは指し過ぎで、これを逆用した千田八段がまずはリードする形となりました。永瀬九段は局後「旧式の形なのに現代の型を取り入れてしまった」と失着を振り返りました。
○お返しの垂れ歩が決め手に
主導権を得たのは千田八段ですが良さを具現化するのに苦労することに。敵玉そばに歩を垂らしたのは部分的な手筋とはいえ、直前に9筋にと金を作った手との関連性は薄くややチグハグの感は否めません。
相手のペースダウンに乗じてペースをつかんだ永瀬九段の攻めに勢いが出てきます。先手玉そばに垂れ歩を放ったのが先ほどのお返しと言わんばかりの手筋でこれが決め手に。終局時刻は21時32分、最後は自玉の受けなしを認めた千田八段が投了。手探りの序盤戦に苦労しつつも、競り合いで力を発揮した永瀬九段は開幕6連勝で挑戦に向け前進しました。
水留啓(将棋情報局)











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