医療法人社団鉄結会は冬場に増加する頭皮トラブルについてアンケート調査を実施した。対象は全国の20~50代の男女300名だ。
鉄結会は美容皮膚科・形成外科であるアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)を運営し、ユーザーの肌の健康と美容をサポートしている。
○■冬は頭皮トラブルが増加する季節
寒さが本格化する12月。暖房の使用や空気の乾燥により、顔や体の乾燥を感じる人は多いのではないだろうか。しかし、乾燥の影響を受けるのは顔や体だけではない。実は「頭皮」も冬の乾燥ダメージを大きく受ける部位のひとつだ。
頭皮は顔の皮膚と一枚でつながっており、同様に乾燥やトラブルが起きやすい場所。しかし、髪に隠れて見えにくいため、ケアが後回しにされがちだ。
鉄結会は今回、冬場の頭皮トラブルの実態について調査を実施した。
○■7割以上が12月に頭皮トラブルを実感「乾燥・かゆみ・フケが気になる」
12月に頭皮の乾燥・かゆみ・フケなどのトラブルを感じるか調査したところ、72.3%が「感じる」と回答。冬場は実に7割以上が何らかの頭皮トラブルを抱えていることが明らかになった。
12月に頭皮トラブルを感じますか?
- はい、感じる:72.3%
- いいえ、感じない:27.7%
○■頭皮トラブルを感じる場面は「暖房の効いた室内」が最多68.4%
頭皮トラブルを感じる人に、どのような場面でトラブルを感じるか調査した(複数回答可)。
最も多かったのは「暖房の効いた室内にいるとき」(68.4%)、次いで「空気が乾燥しているとき」(63.2%)、「ストレスを感じているとき」(47.8%)という結果になった。
頭皮トラブルを感じるシチュエーション(複数回答可)
- 暖房の効いた室内にいるとき:68.4%
- 空気が乾燥しているとき:63.2%
- ストレスを感じているとき:47.8%
- シャンプー後:42.6%
- 就寝前・起床時:38.9%
- 運動後:24.3%
○■頭皮トラブルへの対策「何もしていない」が約4割
頭皮トラブルに対してどのような対策をしているか調査した(複数回答可)。
最も多かったのは「シャンプーの種類を変える」(52.4%)だったが、「何もしていない」と回答した人も38.7%に上った。
「皮膚科を受診する」はわずか12.3%にとどまり、専門家への相談に至らないケースが大半であることがわかった。
頭皮トラブルへの対策(複数回答可)
- シャンプーの種類を変える:52.4%
- 何もしていない:38.7%
- 頭皮用の保湿剤・トニックを使う:31.2%
- 洗髪の頻度を変える:28.6%
- ヘッドスパを受ける:18.4%
- 皮膚科を受診する:12.3%
○■美容院・皮膚科への受診を検討した経験「ある」が43.7%
頭皮の乾燥・かゆみについて、美容院や皮膚科への受診を検討したことがあるか調査したところ、43.7%が「検討したことがある」と回答。
約半数近くが専門家への相談を考えた経験があるものの、実際の受診に至っていない人が多い実態が浮き彫りとなった。
美容院・皮膚科受診を検討したことがあるか
- 検討したことがある:43.7%
- 検討したことがない:56.3%
○■知りたい情報は「正しいシャンプーの方法」が64.8%でトップ
頭皮ケアについてどのような情報を知りたいか調査した(複数回答可)。
最も多かったのは「正しいシャンプーの方法」(64.8%)、次いで「頭皮に良い食生活・生活習慣」(58.3%)、「自宅でできる頭皮ケア」(56.7%)という結果に。日常生活で実践できるケア方法への関心が高いことがわかった。
知りたい頭皮ケア情報(複数回答可)
- 正しいシャンプーの方法:64.8%
- 頭皮に良い食生活・生活習慣:58.3%
- 自宅でできる頭皮ケア:56.7%
- 皮膚科で受けられる治療内容:42.1%
- 頭皮トラブルの原因:39.6%
- おすすめの頭皮ケア製品:36.4%
○■調査まとめ
今回は、冬場の頭皮トラブルの実態について調査した。
その結果、7割以上が12月に頭皮の乾燥・かゆみ・フケを感じており、「暖房の効いた室内」や「空気の乾燥」が主なトリガーになっていることがわかった。一方で、約4割が「何もしていない」と回答し、専門家への相談に至るケースは1割程度にとどまっている。
頭皮は顔の皮膚と同じくデリケートな部位であり、適切なケアが必要だ。
○■医師コメント
アイシークリニック 髙桑康太医師
「今回の調査で、冬場に頭皮トラブルを感じる方が7割以上にのぼることが明らかになりました。頭皮は顔の皮膚と一枚でつながっており、顔と同様に乾燥やトラブルが起きやすい部位です。しかし、髪に隠れて見えにくいため、ケアが後回しにされがちなのが現状です。
冬場の頭皮トラブルの主な原因は、暖房による室内の乾燥と、寒さによる血行不良です。また、熱いお湯での洗髪や、洗浄力の強いシャンプーの使用も、頭皮の乾燥を悪化させる要因となります。
調査では『正しいシャンプーの方法を知りたい』という声が最も多く聞かれました。頭皮ケアの基本は、ぬるま湯での丁寧な洗浄と、洗いすぎを避けること。また、頭皮用の保湿剤やトニックを使用することも効果的です。
市販品でのケアで改善しない場合や、かゆみ・フケが長期間続く場合は、脂漏性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患の可能性もあります。そのような場合は、皮膚科での専門的な診察をおすすめします。当院では、頭皮の状態を丁寧に診察し、一人ひとりに合った治療法をご提案しております。
○【調査概要】
調査対象:全国の20~50代の男女300名
調査期間:2025年11月15日~11月30日
調査方法:インターネット調査
調査実施:医療法人社団鉄結会(自社調査)











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