AI家計簿アプリ「ワンバンク」を運営するスマートバンクは、「2025年の無駄遣いに関する調査」と、ワンバンクユーザーの家計簿データ分析の結果を発表した。調査は、家計を管理している20~50代の男女1,425名を対象に、2025年11月28日から12月2日にかけて、インターネット上で行われた。


2025年に無駄遣いをしたかを聞いたところ、「たくさん無駄遣いをした」が18.5%、「何度か無駄遣いをした」が38.3%、「ごく稀に無駄遣いをした」が25.2%となり、合計82.0%が無駄遣いを経験したと回答した。

無駄遣いの主な原因として最も多かったのは、「イライラやストレス解消のため」で35.7%。次いで「理由なく我慢できずに買った」が28.5%、「今買わないと損だと感じた」が28.0%となり、感情や衝動が支出に影響している実態が浮き彫りになった。

来年に最も支出を減らしたい項目では、1位「食品・飲料(お酒を除く)」(29.6%)、2位「外食」(26.9%)、3位「お酒」(15.6%)という結果になった。さらに5位には「テイクアウト・デリバリー」が入り、上位は食費関連が占める形となった。

ワンバンクのAI支出チェッカー機能を用いた分析では、「Badな支出」と判断された割合が高いカテゴリーとして、1位「ゲーム」、2位「コンビニ」、3位「アプリ」、4位「ファストフード」、5位「レストラン」という結果になった。TOP5のうち3つが食費関連となり、日常的な食費支出に後悔を感じやすい傾向が明らかになった。

ワンバンクの家計簿データから、年間一人あたりの食費関連支出を分析したところ、コンビニでは北海道が55,971円で1位、ファストフードでは沖縄県が51,273円で1位、レストランでは東京都が118,443円で1位となった。

北海道はコンビニ店舗数が多く、生活インフラとして定着している点が支出増加の要因と考えられる。沖縄県ではローカルファストフード文化、東京都では物価水準の高さがそれぞれ支出に影響している可能性がある。

また、コンビニの1回あたり支出額では、山梨県が1,057円で全国1位となり、唯一1,000円を超える結果となった。

コンビニ、ファストフード、レストラン以外の食費支出では、スーパーの年間支出は東京都が1位、居酒屋・バーでは青森県が1位となった。
青森県は酒類への支出傾向が強く、嗜好性の高さが外食支出にも影響している可能性が示されている。
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