野村不動産ホールディングスは12月16日、野村不動産と竹中工務店が推進している「(仮称)福岡天神センタービル建替計画」(福岡県福岡市)が着工したと発表した。

○まちの賑わいと回遊性を高める南北貫通通路と基壇部

地下鉄天神駅から直結し、地上のバス停にも近接する交通結節点としての機能を備えるとともに、各種イベントの開催が可能な広場空間を計画している。


明治通りと昭和通りに大きく面し、バス停付近には来街者が憩える地上広場を整備する。

○業務内容や目的に応じて働く場所を自由に選ぶことができる共用部

2階のオフィスエントランスには入居企業専用のラウンジを設け、ランチや休憩スペースとしての利用に加え、パーソナルワークやミーティング、貸切イベントにも対応可能とする。また、玄界灘を見渡せる屋上には、入居企業専用のテラスラウンジを設置する。

○環境対策・環境認証などの取組

同計画では、CASBEE福岡/建築(新築)Sランク相当、BELS認証など、複数の環境認証の取得を予定している。

また、福岡市が目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、温室効果ガス排出抑制のため環境配慮型コンクリートを採用し、既存地下躯体の再利用や、リサイクル建材の活用を進めるほか、Low-eガラスの採用や庇による日射遮蔽制御など、環境負荷低減に配慮した設計とする。

さらに、敷地内の広場空間や、壁面・テラスの緑化等により、建物全体を緑あふれる魅力的な空間とし整備する計画としたことで、福岡市の「グリーンボーナス」取得。

このほか、福岡市が推進する「都心の森1万本プロジェクト」や、「Fukuoka Art Next」などの取組みを実施し、憩いや安らぎを感じられる街並みの創出や天神地区の国際競争力向上に貢献を目指す。
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