パーソルホールディングス(パーソルHD)は、自律分散型の水循環システムを開発・提供する企業 WOTAに対して出資を行ったと発表した。なお、出資はパーソルベンチャーパートナーズを通じて実施された。


WOTAは2014年創業の企業で、生活排水を再利用する「小規模分散型水循環システム」とそれを支える「水処理自律制御技術」を開発している。これまでに複数の製品化に成功し、災害時の断水でも生活用水を確保できるシステムなどを提供。現在は、日常的な水利用を可能にする「家庭用水循環システム」を国内外の一部地域で展開している。

パーソルHDは「人口減少社会における公共インフラの課題解決」として、WOTAのビジョンに共感し出資を決定した。自律分散型水循環技術は、災害時の生活インフラ構築だけでなく、老朽化した水道網が課題となっている過疎地域や離島、将来的には海外の島嶼国などへの展開も視野に入れているという。

同社は次世代の産業を担うスタートアップとの共創を通じて、働き方や産業構造の変革を支援し、「“未来のインフラ基盤となるテクノロジー”と“はたらく”をつなげたい」としている。
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