フォーイットは12月17日、「推し活のデメリット」に関するアンケートの結果を発表した。調査は2025年6月19日事前調査で「推し活をしている/したことがある」と回答した20~69歳の男女500人を対象にインターネット形式で行われた。


○推し活で感じているネガティブな影響(全体)

推し活で感じているネガティブな影響について尋ねると、最も多かった回答は「お金を使いすぎてしまうことがある」(45.2%)で、次いで「時間の使い方が偏ってしまう(寝不足・予定調整が難しい)」(31.6%)、「推しの活動停止や炎上で精神的に落ち込むことがある」(15.6%)という結果に。

○推し活で感じているネガティブな影響(世代別)

また、世代別に見ると20代は「推しの活動停止や炎上で精神的に落ち込むことがある」、「課金/参加しない自分に罪悪感を覚えてしまう」、「リアルな人付き合いや恋愛に消極的になる」と回答した人が他の年代に比べて多くなった。

この理由について同社は、20代は自己アイデンティティの確立途中の人が多く、推しへの同一化や投影から推しの活動停止や炎上が精神的にマイナスの影響を与える可能性があることを示唆している。

また、20代はSNS世代でもあり、他人の気持ちを過剰に共感しやすい傾向があるため、推しやファンダム(同じ推しを応援する人同士が集まるコミュニティー)内のトラブルに強く影響を受けやすい可能性も伺えるとのこと。

○推し活で感じているネガティブな影響(婚姻状況別)

未婚・既婚別で見ると、「お金を使いすぎてしまうことがある」と回答した人は既婚者が39.1%だったのに対して未婚者は50.4%と11.3ポイント高くなった。

このことから、同社は未婚の場合は自由に使える可処分所得の割合が大きく、ライブやイベント、グッズ購入などに多額の支出をしている可能性があること、自由に使える時間やお金で推し活仲間同士のコミュニティに積極的に参加する機会が多いことを示唆している。

○推し活で感じているネガティブな影響(職業別)

職業別で見ると、「学生・パート/アルバイト」(50.1%)や「無職・その他」(50.0%)の人のほうが「会社員・公務員」(44.4%)や「自営業・自由業」(45.1%)の人に比べて「お金を使いすぎてしまうことがある」と回答した人が多かった。

収入に対する推し活による支出の割合で、「お金を使いすぎた」という意識の感じやすさが変わってくることが示唆された。
編集部おすすめ