スタディプラスは12月16日、「理系に対するイメージ調査」の結果を発表した。調査は2025年12月2日~12月4日、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザー(高校1,2年生)3,104名を対象にインターネットで行われた。

○文理選択の決め手

文理選択の決め手になったことを文理で分けて分析すると「将来なりたい職業があるから」は理系が48.2%で、文系より22.2ポイント高くなった。一方、「苦手だから(選ばなかった科目が)」は文系の生徒が20.5%選んでおり、理系と17ポイントの差が出た。

○国内で理系は増えるべきか

国内で理系は増えるべきと思っている人は66.9%となった。

また、理系のキャリアは活躍しやすいと考えている割合は男性が女性より約13ポイント高くなった。

○理系へのイメージについて

「勉強や研究が忙しそう」が8割、「男性が多そう」が7割となった。次に多かったのが、「就職に強そう」と「生涯年収が高そう」で6割、「お金がかかりそう」「将来の選択肢が広がりそう」は5割となった。

○経済的な心配がなくなったら別の選択をしたか

「学費は関係ない」80.1%、「迷ったと思う」15.2%「別の専攻を選んでいた可能性が高い」3.1%「間違いなく別の専攻を選んでいた」1.5%となった。

その他、文理選択や理系・文系に対するイメージについて自由記述で回答してもらった。

学費や経済的負担については、「私はみんなが平等に夢をつかむチャンスを持つべきだと考えるので、学費等のお金の面で夢を諦めるようなことが減ることを願っています」「理系は大学院費用が気になる」「私立大学の学費が国立に対して差が大きいから、大学に行きたくても行きたいとどうしても思えない。国公立しか目指せないような感じがしている」「私立に行きたいが理系は学費が高く親に迷惑がかからないか心配」といった声が寄せられた。

また、進路選択の制度や時期に関しては、「途中で文理が変えられないのは良くない気がする」「文理選択が必ずしも必要なのかについて考えてみたい」「文理選択をすると、次の学年から絶対に同じ学級にならない人がいるというのは悲しい」「単位指定のせいで個人的に学びたい分野をとれなくて困る」といった声も見られた。
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