阪急交通はこのほど、「スイーツを食べてみたい国・地域」に関する調査結果を発表した。調査は2025年10月17日~10月23日、全国20代以上の男女553名を対象にインターネットで行われた。


「現地でスイーツを食べてみたい海外の国・地域」を複数回答ありで選んでもらった。1位に輝いたのはティラミスやマリトッツォが有名なイタリアで、42%の回答を得た。2位にはフランス(36%)、3位にはベルギー(30%)がランクイン。続く4位はスイス(28%)、5位はドイツ(22%)で、伝統的な洋菓子文化を持つヨーロッパの国々が上位を独占する結果となっている。

それぞれの国・地域のスイーツ発祥に関する情報や、現地で食べる魅力などを、ランキングとともに紹介する。
○1位 イタリア(ティラミス、ジェラート、マリトッツォなど)

ティラミスやジェラートなど、日本でも馴染み深いスイーツの本場であるイタリア。一説では北イタリア発祥とされているティラミスは、マスカルポーネとエスプレッソが織りなす味わいが魅力的な大人のスイーツ。ローマで愛されるクリームたっぷりのマリトッツォや、新鮮な素材を活かした多彩なジェラートなど、気軽に味わえるスイーツも多い。地域ごとに異なる伝統的な製法やレシピが受け継がれており、その土地ならではの味わいを存分に体験できる。
○2位 フランス(マカロン、フィナンシェなど)

フランスは、色鮮やかで繊細なマカロンや、アーモンドの香りが豊かなフィナンシェ、表面をパリッと焦がしたクレーム・ブリュレなど、洗練されたスイーツで知られる国。パティスリー文化が深く根付いており、有名店が手がけるまるで芸術品のようなスイーツを楽しめる。アンケートでは、「街並みを含めて堪能したい」という声が見られたように、おしゃれな店の内装や美しい街並みを、スイーツを味わいながら眺められる点も魅力だ。

○3位 ベルギー(ワッフル、チョコレートなど)

ベルギーでは、世界的に評価の高いプラリネ・チョコレートや、ふんわりとした食感のワッフルなどのスイーツが人気。街中には、「ゴディバ」や「ヴィタメール」といった有名ブランドのほか、老舗のショコラティエやワッフル専門店が軒を連ね、本場の味を気軽に楽しめる環境が整っている。定番のスイーツのほか、ベルギー三大古典菓子のミゼラブルもぜひ味わいたいところ。スポンジ生地とバタークリームが層になったスイーツで、滑らかな口どけと濃厚なクリームのハーモニーを楽しめる。
○4位 スイス(チョコレート、エンガディナーなど)

ミルクチョコレート発祥の地として知られるスイス。上質な乳製品を使ったチョコレートは、まろやかな口どけが特徴だ。クッキー生地にクルミとキャラメル味のヌガー(西洋の伝統菓子)を詰めたエンガディナーや、さくらんぼの蒸留酒が香るツーガー・キルシュトルテなど、伝統菓子も豊富。スイーツのほかチーズやワインなども人気で、豊かな自然が育んだ質の高いグルメを存分に堪能できる。

○5位 ドイツ(シュトーレン、バウムクーヘンなど)

ドイツは、日本でも馴染み深い焼き菓子であるバウムクーヘンの本場。1800年初頭に生まれたとされるバウムクーヘンは、国立ドイツ菓子協会が定めた基準があり、現地では特別なお菓子として知られている。また、ドライフルーツとナッツがぎっしり詰まったクリスマスの伝統菓子のシュトーレンや、さくらんぼとチョコレートで構成されたケーキであるシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテなど、素朴で奥深い味わいのスイーツが豊富。ホリデーシーズンには、クリスマスマーケットでもスイーツを楽しめる。

○6位 イギリス(スコーン、キャロットケーキなど)

アフタヌーンティー文化が根付くイギリスでは、紅茶とともに味わうスコーンが代表的なスイーツ。クロテッドクリームやジャムを添えて食べるのが伝統的なスタイルで、サクサクの食感が魅力。ほかにも、キャロットケーキや、スポンジケーキとカスタードなどを層にしたトライフルといった、アフタヌーンティー文化を彩るメニューを楽しめる。本格的なアフタヌーンティーは、格式あるホテルやティールームで体験可能。優雅な雰囲気の中で味わう英国スイーツは、特別なひとときを演出してくれる。
○7位 ハワイ(マラサダ、アサイーボウルなど)

リゾート地ならではのトロピカルな雰囲気を楽しめるスイーツが魅力のハワイ。日本でもハワイのスイーツはよく見られるが、「話題だからこそ本物の味を食べてみたい」という声が複数寄せられた。ポルトガルから伝わった揚げドーナツのマラサダや、フレッシュなアサイーボウル、ふわふわ食感のパンケーキなどを、青い海と空を眺めながら味わう時間は格別。ベーカリーやスイーツ専門店などで、気軽にテイクアウトできる。
○8位 スペイン(チュロス、バスクチーズケーキなど)

スペインは、近年日本でも話題となったバスクチーズケーキ発祥の地。バスク地方のバル「ラ・ヴィーニャ」で誕生したとされる、表面を焦がした濃厚なチーズケーキは、ぜひ本場で味わいたいもの。また、日本でお馴染みのチュロスもスペインが発祥とされており、濃厚なホットチョコレートにディップして食べるのが現地の定番。
アーモンドの風味が豊かなタルタ・デ・サンティアゴなど、各地域の伝統が反映されたスイーツも豊富だ。
○9位 アメリカ(アップルパイ、ドーナツなど)

アメリカは、親しみやすくボリューム感のあるスイーツを味わえるのが特徴。「アメリカの家庭料理の象徴」とされるシナモンの効いたアップルパイや、カラフルなドーナツ、濃厚なチョコレートのブラウニーなどを、各地のダイナーやベーカリーで楽しめる。特大クッキーやビッグマフィンなど、見た目のインパクトが強い食べ応えのあるスイーツも豊富。現地ならではのダイナミックな食文化を体験できる。
○10位 オーストリア(ザッハトルテ、カイザーシュマーレンなど)

「チョコレートケーキの王様」とも称される、ザッハトルテで有名なオーストリア。首都・ウィーンには、無形文化遺産に登録されたカフェ文化が今も息づいており、コーヒーやスイーツを堪能できる。りんごを包んだ伝統的な焼き菓子のアプフェルシュトゥルーデルや、ふわふわのオーストリア風パンケーキであるカイザーシュマーレンなどのスイーツが魅力的。格式あるカフェハウスでコーヒーとお菓子を優雅に味わう体験は、オーストリアならではの贅沢なひとときとなる。
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