CHINTAIは12月22日、ユーザーの好みや暮らし方をAIが分析し、従来の条件検索では出会えなかった部屋や街を提案する「CHINTAIエージェント」を正式リリースした。

○検索離れが進む時代、部屋探しにも"探さない"選択肢

近年、インターネット上の情報量は急速に増加しており、世界のインターネットユーザー数は2024年に55.2億人と過去最高を記録した。
一方で、Google検索の回数は前年度の毎分630万回に対して、2024年には毎分590万回と前年比6%減少している。膨大な情報の中から必要な情報を見つけ出すことへの検索疲れや検索離れの傾向が表れていると考えられる。

こうした傾向は住まい探しにおいても例外ではない。条件を入れるほど情報が増え、かえって迷いが深くなるという声もある。また、価値観やライフスタイルが多様化する中で、家賃や間取りといった定型的な条件だけでは、自分に本当に合った住まいに出会うことが難しい状況となっている。

こうした背景を踏まえ、同社はAIからの質問にユーザーが答えていくことで、価値観や暮らし方の傾向をAIが理解し、本人も気づいていないニーズに応じた部屋を提案する新サービス、CHINTAIエージェントをリリースした。同サービスのAIは、長年にわたり賃貸市場とユーザー行動を見てきた同社の知見をもとに、賃貸のプロフェッショナルが関与しながら磨き上げ、条件検索だけでは届かなかった本質的な提案を可能にしている。

AIが価値観やライフスタイルを分析し、お部屋を提案


同サービスでは、「お部屋での過ごし方」や「生活のリズム」など、暮らしに関する質問に5問答えるだけで、AIが価値観やライフスタイルの傾向を分析する。診断結果にもとづき、「暮らしの傾向」をキャッチコピーとともに生成し、LINE上に届ける。さらに、AIが導き出した「おすすめの物件特徴」や「あなたに合う街」も提示し、"自分好みの暮らし"をするためのヒントを提案する。

○ユーザーの好みにもとづき、お部屋のおすすめコメントを生成

AIが分析した診断結果にもとづき、提案されたお部屋ごとに「あなただけのおすすめコメント」を自動生成する。お部屋の特徴だけでなく、街の雰囲気や周辺のお店など、その街での暮らしを想像できるような内容を提示する。
「なぜこのお部屋がおすすめなのか」「どのような時間が過ごせるのか」といった視点で伝えることで、住む前からその街での暮らしをリアルにイメージすることができる。

○提案されたお部屋に「いいかも!/うーん…」で評価

提案されたお部屋に対して、「いいかも!」や「うーん…」といった評価を行うことができる。AIはその評価にもとづいて理由をさらに質問し、「なぜそう感じたのか」を深掘りする。こうしたやり取りを通じて、AIは価値観や物件に求める優先順位、好みを学習。やり取りを重ねるほど提案内容も進化し、まるで不動産会社とやり取りをしているようなお部屋探し体験が可能となる。
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