高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。


今回は、現行モデルからヴィンテージモデルまで造詣深いロデオドライブ横浜関内店の中嶋研一さんに「カルティエ パンテールLM Ref.W25032P5/1300」を紹介してもらいました。
カルティエ パンテールLM Ref.W25032P5/1300(54万7800円)※
○レア度:★★★★☆

どんな腕時計?

ジュエリーメーカーとして有名なカルティエの代表的なモチーフ「パンテール」(豹)。1983年にその名を冠して登場した時計は、サイズが「ミニ」「スモール」「ミディアム」「ラージ」の4種類。素材は金とステンレスのコンビモデルをメインに、イエローゴールドモデルがオプションとしてラインアップしていました。

ケースデザインは「サントス」をより艶やかに表現。豹の様にしなやかに波打つブレスレットとの一体感が高められ、まさにブレスレットの様な時計という表現がぴったりです。セレブ女性を中心に人気を博し、瞬く間にカルティエを代表する時計に君臨した「パンテール」でしたが、2004年に惜しまれつつもラインアップからその姿を消しました。
スタッフに聞いた、この腕時計がレアな理由

今回紹介する「Ref.W25032P5/1300」は、1991年頃に登場した通称”ジャンボ“と呼ばれるステンレスのラージモデルになります。「パンテール」はその市場性から「ミニ」や「スモール」が主流で、「ラージ」はそれほど多く見かけません、また、オールステンレスモデルはあまり作られていない高級ラインとなり、生産年数も短いことから大変貴重な存在です。

当社に入荷したのは約3年ぶりとなり、久しぶりに見てこんなに綺麗な個体がまだ残っていたのかと驚きました。私も個人的に買おうと思ったほど、時計好きが注目するモデルです。2017年に復活を遂げた「パンテール」の現行ラージモデルと比較すると一回り小ぶりで、当時の雰囲気が楽しめます。


安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら

中嶋研一 なかじまけんいち ロデオドライブ横浜関内店 アドバイザー 。約20年にわたり数多くの名機に触れてきた、時計専門のスペシャリスト 。現行モデルのトレンドから、奥深いヴィンテージの世界まで幅広い造詣を持つ 。プロの視点による、ユーザー1人ひとりのライフスタイルに寄り添った誠実な提案に定評。
ロデオドライブ:https://www.rodeodrive.co.jp/shop この監修者の記事一覧はこちら
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