高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。


今回は、現行モデルからヴィンテージモデルまで造詣深いロデオドライブ横浜関内店の中嶋研一さんに「ロレックス エクスプローラー Ref.214270」を紹介してもらいました。
○レア度:★☆☆☆☆(流通しているが、なかなか出会えない)

どんな腕時計?

「369アラビア ブラック文字盤」「オイスターブレスレット」と「12時位置の逆三角形」という、ロレックスが80年以上にわたって様々なモデルで継承してきた伝統のスタイルを採用する定番モデルです。

「Ref.214270」は2010年代に入って時計の大型化が進む中、従来の36mmから39mmにサイズアップされた最初のモデルで、視認性や装着時のフィット感が向上しました。合わせて、パラクロム・ヒゲゼンマイを採用するムーブメントの「Cal,3132」で機械式時計の弱点である耐磁性と耐久性を、耐震装置の「パラフレックス・ショックアブソーバー」で耐衝撃性がそれぞれ高められています。
スタッフに聞いた、この腕時計がレアな理由

「Ref.214270」は、黒と白のインデックス、視認性、サイズ、耐久性のいずれも欠点がなく、エクスプローラーの完成形と言えるモデルです。前期型と後期型があり、今回紹介する後期型は369のアラビア数字にも夜光塗料が使われています。そのため、夜間はロゴを除いて盤上の全てが光るなど、視認性が向上しています。

1990年代に発売されたエクスプローラーであれば、新品が40万円、中古であれば20万円前後から購入できましたが、現行モデルでは100万円オーバーと購入ハードルも随分上がりました。一度手放してもまた手にしたくなるモデルでもあるので、今後も人気は継続すると思います。余裕があるならばストックで1本持っておくと、将来後悔しないかもしれません。

安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。
クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら

中嶋研一 なかじまけんいち ロデオドライブ横浜関内店 アドバイザー 。約20年にわたり数多くの名機に触れてきた、時計専門のスペシャリスト 。現行モデルのトレンドから、奥深いヴィンテージの世界まで幅広い造詣を持つ 。プロの視点による、ユーザー1人ひとりのライフスタイルに寄り添った誠実な提案に定評。
ロデオドライブ:https://www.rodeodrive.co.jp/shop この監修者の記事一覧はこちら
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