美容に関心を持ち始めた40代男性が、最初に迷うのが「エステ」と「美容医療」の違いだ。価格、効果、安心感──何を基準に選ぶべきなのか。
ゴリラクリニック 銀座ANNEX院院長の太田博之医師に、エステと美容医療の使い分け方、そして「美容医療は早いほどいい」という定説の真意について聞いた。
○エステと美容医療はどう使い分けるべきか

──エステと美容医療の違いについて、どう考えればいいでしょうか。

美容に興味を持ち始めた男性がまず戸惑うのが、「エステ」と「美容医療」の違いだ。

太田医師は、最初に制度上の違いを理解することが重要だと話す。

「原則としてエステは特別な国家資格がなくても開業できるのに対して、美容医療は医師が常駐し、医療機関として都道府県に開設の届出を行った上で運営されている点が大きく違います」

この違いは、施術内容や安全性、価格にも直結する。

「そのため、エステでは医療行為に該当する物品(医療機器、薬剤、麻酔など)を使用することはできません。また、医師による診察や医療としてのアフターフォローがない分、比較的単価は安い傾向にあります」

一方で、美容医療には医療ならではの強みがある。

「美容医療は単価が高い分、医療機関でのみ使用が認められている治療機器を導入でき、麻酔や薬の使用、医師による診察やアフターフォローを受けられる点が特徴です」

どちらが良い・悪いという話ではない。太田医師は、重視するポイントによって選ぶべきだと語る。

「金額感、効果、安心感を総合的に判断して選択されることが大事です」

○美容医療は「早いほどいい」は本当か

──「美容医療は早く始めた方がいい」とよく言われますが、本当でしょうか。

この問いに対して、太田医師は率直に答える。

「美容医療は早い方がいい、というのは概ね事実と言えます」

理由は、肌トラブルの進行度にある。


「しわやたるみ、シミや毛穴などは、程度がそこまで悪くないうちに改善を図ると、やはり結果が良いことが多いです」

逆に、長期間放置した場合は負担が増す。

「一方、放置されてしまっているものは、改善するのに時間や回数、それに伴う費用がかかることが多いです」

ただし「やりすぎ」は禁物だ。

「とはいえ、やり過ぎが良いわけではありません。肌に合わせた適切な治療間隔でメンテナンスいただく必要があります」

考え方としては、一般医療と同じだという。

「保険診療でも今そうなっているように、早期発見、早期治療、早期予防は、美容医療においても同じことが言えるのかもしれません」

○ゴリラクリニック 太田 博之医師

開成中学・高校卒業。昭和大学医学部を卒業後、昭和大学横浜市北部病院にて研修。研修終了後、昭和大学眼科学講座に入局。美容医療に携わりたいという思いからゴリラクリニックに入職。同院の新宿本院院長に就任を経て2023年3月16日、銀座一丁目の『SILVER FOX BY GORILLA CLINIC(※)』院長に就任、現在に至る。私生活では一男二女の父。仕事も家事も育児も全力で!がモットー。趣味はワインコレクト。
(※)2024年5月1日にリブランディングにより『SILVER FOX by GORILLA CLINIC』より、『GORILLA CLINIC 銀座ANNEX院』へ改称
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