パーソルホールディングスは、世界初となる障害者インクルージョンに特化した「SYNC25 アカウンタビリティ・サミット」にスポンサーとして協賛。同サミットは12月3日から4日にかけて東京で開催され、CHRO(最高人事責任者)の大場竜佳氏が「人的資本経営におけるDEI」のセッションに登壇した。


パーソルグループは、2025年7月に障害者インクルージョンを推進する国際イニシアティブ「Valuable 500」に加盟。今回のサミットではブースを出展し、障害者雇用に関するデータや取り組み、特例子会社のパーソルダイバースで製造しているオリジナルクッキー、シルク石鹸、シルクハンカチなどの展示を行った。

また、同社のCHRO(最高人事責任者)である大場竜佳氏がセッションに登壇。人的資本経営におけるDEIの考え方や、障害者インクルージョンの重要性について発信した。

大場竜佳氏によると、パーソルホールディングスは「はたらいて、笑おう。」のビジョンのもと、アジアパシフィック全域で人と組織に関わるサービスを提供。売上は1兆4,512億円、従業員約7万8千人、派遣スタッフ約13万人を有し、世界約700拠点で事業を展開する。

障害者雇用を経営の重要テーマと位置付け、特例子会社や就労継続支援会社で3,000名超が就業。精神障害者の採用は年間300名以上で退職率は約5%と低く、管理職の3分の1が障害当事者というキャリアパスも整備されている。

重層的なフォロー体制や業務標準化、評価制度の充実に加え、生成AIに代替されにくい領域での就業機会も創出。今後は、多様なキャリア志向に対応した選択肢の提供やAI活用による生産性向上と包摂の両立を図り、一人ひとりが能力を最大化できる環境づくりを進めていくとしている。
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