セコムは、最大9連休(12月28日~1月5日)となる2025年・2026年の年末年始に向け、急増する「SNS空き巣」から家を守る防犯対策を公開した。

年末年始は、帰省や旅行による住宅の長期不在が急増すると予測されている。
警察庁の統計では、侵入窃盗の約3割を「空き巣」が占めており、不在時の防犯対策は重要な課題となっている。

同社によると、空き巣は下見を行った上で実行されることが多いが、その下見もかつての足で稼ぐものとは異なり、現在はSNSやネットを駆使している。ターゲットを絞り込み、SNSの背景、過去の投稿、位置情報、ストリートビューからの断片的な情報を組み合わせて個人情報を特定する「モザイクアプローチ」という手法で、これには厳重な警戒が必要とのこと。

ネットやSNSで公開する情報は、個人を特定する情報があふれている。例えば、「窓からの風景に映る看板や線路の形をストリートビューと照合し、部屋の位置まで特定する」「画像に映り込むマンホールや電柱の住所表示、ゴミ収集日の看板からエリアを絞り込む」ことも可能。さらに 「今から出発」というSNS投稿は、犯人に「今から留守にする」と宣言するに等しいという。

そのようなモザイクアプローチへの対策として、同社では、長期不在時の防犯合言葉「走るカレー(は・し・る・か・れ・え)」を提唱している。

「は」は、配達物を止めること。新聞や郵便物の蓄積は留守のサインなので、留め置きの手続きを徹底する。

「し」は、照明。タイマー設定で夜間の点灯やラジオを起動し、不在と悟られないよう、人の気配を演出する。

「る」は、留守電。
長期不在の場合でも、留守電のメッセージは「手が離せない」といったメッセージにするほか、スマホ転送も活用する。

「か」は、鍵を掛けること。1ドア2ロックに加え、窓への補助錠や防犯フィルムの活用が有効とのこと。

「れ」は、連絡。信頼できる隣人や親族に不在を伝え、緊急連絡先を共有しておく。

「え」は、SNS。犯人がターゲットを求めてSNS投稿を検索していたケースも多く確認されているため、予定や現在地の投稿は控え、写真は位置情報(GPS)をオフにする。公開範囲にも要注意だという。
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