銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、「赤ちゃんは3人欲しいね」と言うおじさん。

○こんなことは大きな声では言えないのですが

「男の価値は年齢を重ねるごとに増す」なんてことを言い出したのも頑なに疑わないのもどうせおじさんたちなのだろうけれど、年齢を重ねるごとに増すのは主に収入であって、財力を「価値」とするなら確かにそれがブースターとなることはあるのでしょう。

しかし、繰り返しになってしまいますが増しているのは主に財力なのであって、性的な魅力ではない。ジローラモはおじさんなのにかっこいいじゃんとか言い出すおじさんが少なくないが、おじさんがもれなくジローラモになれるのかというとそんなことは絶対にない。

ところがやっぱりおじさんは「男の価値は年齢を重ねるごとに増す」と信じて疑わず、20も30も幼い女と互角に勝負できると踏んでいるわけなのです。

互角なわけがない。さらにもうひとつ残酷なことを告白すると、こんなことはけっして大きな声では言えないのですが、私たちだって若い男が好きです。ああ、とうとう言ってしまった……。

よって

「赤ちゃんは3人欲しいね」

と、ホクホクした顔で言われても「ははは、ご冗談を(笑)」が正直なところ。

しかしそこは夢の国です。

「じゃあ、田中さんにはいっぱい頑張ってもらわないとね」

と、彼女たちが笑顔でこたえてくれるので安心してください。

○余計なひと言はなかったことにします

「じゃあ、田中さんにはいっぱい頑張ってもらわないとね」
「オレ頑張るよ~! ハッスルハッスル」

と、盛り上がりました。おしまい。
ちゃんちゃん♪というのが通常なのですが、まれに

「私はおじさん無理です~」

と、何故か親切に(?)教えてくれてしまう女の子がいます。多様性の時代すぎます。

でも安心してください。我々ベテランが

「この子照れてんのよ~」
「田中さんはおじさんじゃないもんね」
「お肌もツヤツヤだし」
「まだまだ40代に見えるもんね」

と、全力でフォローします。
○とち狂ったことを口走っている自覚は持った方がいい

今回は「赤ちゃんは3人欲しいね」と言うおじさんについて解説しました。

「赤ちゃんは3人欲しいね」など、とち狂ったことを口走ったとしても笑って受け入れてもらえるのが飲み屋さんです。ときどき正直すぎる新人がいますが、ベテランがちゃんとフォローします。

でも、シャバで同じことをすると「キモイおじさん」としてグループLINEとかで晒されます。気を付けましょう。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。
現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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