年末年始の恒例行事である「帰省」だが、コロナ禍を経た生活様式の変化や物価高、インバウンド増加による混雑などを背景に、そのあり方も変わりつつある。今年の年末年始、実際に人々はどのような選択をしているのだろうか。


そこで、マイナビニュース会員306人を対象に実施した、今年(2025年)の年末年始の帰省に関するアンケートの結果を紹介する。
○今年の帰省事情

Q.年末年始に帰省する予定はありますか?(自分の実家・義実家のどちらも含む)

今年(2025年)の年末年始の帰省予定について尋ねると、以下の結果が得られた。

自分の実家に帰省する......33.3%
義実家に帰省する......7.2%
自分の実家と義実家の両方に帰省する......11.1%
帰省の予定はない......48.4%

「帰省の予定はない」(48.4%)と回答した人が約半数を占めた。また、「自分の実家に帰省する」人が33.3%、「自分の実家と義実家の両方に帰省する」人が11.1%、「義実家のみに帰省する」人は7.2%という結果に。

帰省する人は、自分の実家と義実家のどちらにも帰省するほうが、義実家のみに帰省する人より多数派であることが分かった。

Q.上記の回答の理由を教えてください

次に、上記の回答の理由を尋ねると「帰省の予定がない」と回答した人から寄せられた理由は「実家に住んでいるから」や「実家との距離が近いため、顔を出す程度で済ませる」などが多かった。

一方で「円安で国内旅行者が増えそうだから渋滞リスクがある」(50代/男性/流通・チェーンストア)や、「コロナ禍以来親戚が集まらなくなった」(70代/男性/建設・土木)、「わざわざ混雑する時期に帰省する必要はないと思うので」(50代/男性/ソフトウェア・情報処理)などの声も挙げられた。

また、「自分の実家に帰省する」および「自分の実家と義実家の両方に帰省する」と回答した人からは「毎年の恒例行事だから」という意見が多く上がった。

「義実家のみに帰省する」と回答した人からは「顔を見せたい」や「子供を見せるから」といった声が多く寄せられた。

今回の調査では、約半数が「帰省しない」と回答し、年末年始の過ごし方が一様ではなくなっている実態が浮かび上がった。

混雑や移動負担を避ける合理的な判断がある一方で、恒例行事として帰省を大切にする声や、家族の顔を見せたいという思いも根強い。帰省する・しないの二択ではなく、それぞれの生活環境や価値観に応じて「無理をしない選択」をすることが、今の時代の年末年始のスタンダードになりつつあるのかもしれない。


年末年始の帰省に関するアンケート
調査時期: 2025年12月11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 306人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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