インテージは12月25日、「年末年始」に関する調査結果を発表した。調査は2025年11月19日~11月25日、15~79歳の男女5,000人を対象にインターネットで行われた。
○年末年始の予定は「予定なし」が増加
今年の年末年始の予定は「旅行や帰省の予定はない」が60.2%と、昨年に比べて3.8ポイント増加した。直近のハロウィンやクリスマスの調査でも、物価高の影響もあり予定がない人が軒並み増えていたが、その傾向は年末・年始の過ごし方にも表れていた。昨年伸びた海外旅行も0.5ポイント減少の0.8%と一昨年並みに。一方で国内旅行は日帰りを中心に微増と、行動をするにも安近短傾向が見られた。
○帰省は2年連続減少し、50代以下は全年代で低下
実家への帰省予定は、全体ではここ2年間で4.1ポイント減少し14.4%となった。年代別に見ると、60代以外のすべての年代で減少。特に20~50代での減少が顕著だった。30代は、2023年と比べると10ポイントに迫る減少幅で、子育て世代を中心に物価高が帰省にまで影響を与えているかもしれない実態が見えてきた。
○国内旅行、帰省の予算は微増
今年の国内旅行・帰省の予算は47,871円だった。新型コロナが5類移行後の2023年は前年比128%と大きく増加したが、その後は前年比103%と微増にとどまっている。ホテルの宿泊料金が大幅に上昇するなど旅行にかける費用が増える中、少し寂しい数字になっているかもしれない。
その理由について、予算が増える理由/減る理由の1位は、いずれも「物価高・円安だから」だった。
○年末年始にかけるお金を減らす1位は「年賀状」
節約できるところはしつつの年末年始となりそうだが、具体的にどのようにやりくりするのだろうか。
年末年始にかけるお金を減らす人が多いものの1位は「年賀状」(10.2%)、2位は「福袋・初売りなどの買い物」(6.9%)、3位は「外食」(5.2%)だった。
「年賀状」は昨年(10.8%)に引き続きトップとなり、2024年10月のはがき料金の値上げ(63円→85円)が影響していると考えられる。2位、3位も昨年と変わらず、出費を必要なものに絞る意識が伺える。
続いて、最もかけるお金を減らす人が多かった「年賀状」について、どのくらいの人が送るのをやめるのかについて確認した。前回年賀状を送り、かつ喪中でない人のうち、2025年1月に「送らない」と回答した人は13.6%、2026年1月ではさらに17.4%となっており、年賀状じまいが加速していると言える。
○職場の忘年会・新年会に「参加したくない」は6割超
職場の忘年会・新年会について質問した。職場に勤務している20代以上男女のうち、「参加したい」は38.3%、「参加したくない」は61.7%で大きく上回った。参加意向が高いのは60代(41.9%)、70代(45.9%)だが、一方で20代の意向も39.8%と高めで、上司の年代と思われる40代、50代を上回っている。この年代には、外出自粛要請あり、またリモートワークやオンライン授業が推奨されていたコロナ禍に大学生や新入社員だった層が含まれる。











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