SBI証券は、2026年12月に予定されているiDeCo(個人型確定拠出年金)制度改正を見据え、「SBI証券iDeCoセレクトプラン」における運用商品の見直し方針を公表した。長期的な資産形成により適した商品ラインナップへの再構成が必要と判断し、追加候補となる運用商品および除外予定商品の概要、今後のスケジュールを示している。
○制度改正を見据えた商品ラインナップの再構成
今回の見直しは、今後のiDeCo制度改正を踏まえ、加入者の長期投資に適した商品構成を維持・強化することを目的としたものとされる。追加候補商品や除外対象商品の詳細、ならびに除外に伴う具体的な手続きについては、確定次第、同社Webサイト上で順次公表される予定だという。
○追加候補運用商品の考え方と選定基準
追加候補運用商品については、これまでの利用者からの要望や運用会社からの提案内容を踏まえ、同社が定める「運用商品追加基準」に基づいて選定されたとしている。
基準の主な考え方は以下の通り。
○ファンド共通
長期投資に適し、積立効果が期待できること
○インデックスファンド
対象指数の成長が見込まれ、指数との乖離が小さく、信託報酬が業界最低水準であること
○アクティブファンド
ウエルスアドバイザーのファンドレーティングが、同一カテゴリー平均を中長期(3~5年)で上回り、インデックスとの差別化が図られていること
○元本確保型商品
同一運用期間の商品と比較して利回りが明確に高く、その優位性が長期にわたり継続すると見込まれること
○追加候補運用商品(2025年12月26日時点)
現時点で公表されている追加候補運用商品は以下の通り。なお、組成中の商品も含まれており、最終確定ではないとしている。
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
WCM世界成長株厳選ファンド(資産成長型)
イーストスプリング・インド・コア株式ファンド
大和住銀DC国内株式ファンド
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)
このほか、元本確保型定期預金を含め、さらなる運用商品の追加も検討中だとしている。
○除外対象運用商品と見直し基準
一方、除外対象運用商品については、2025年9月30日を基準日とし、「運用商品見直し基準」に基づいて選定された。
主な除外基準は以下の通り。
・ファンドレーティング(総合)が2以下の状態が6か月以上継続している
・アクティブファンドで、同一カテゴリー平均を中長期的に下回っている
・手数料水準やベンチマークが加入者利益の最大化に適さない
・元本確保型商品で、同一運用期間の商品と比較して利回りが明確に劣後している
○除外予定の運用商品(計11本)
ハリス グローバル バリュー株ファンド(年1回決算型)
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド
ひふみワールド年金
EXE-i 全世界中小型株式ファンド
つみたて椿
野村リアルグロース・オープン(確定拠出年金向け)
ひふみ年金
iFree NYダウ・インデックス
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
あおぞらDC定期(1年)
○除外に関する手続きと今後のスケジュール
同社によると、今後の流れは以下を予定している。
○2026年6月頃(予定)
除外予定商品を保有、または配分設定している利用者に対し、メール・SMS・書面などで案内を実施。対象者の3分の1を超える不同意があった場合、当該商品は除外されない。
○2026年10月頃(予定)
運用商品の除外および追加を実施。除外後は新規買付はできなくなるが、除外時点での保有分については継続保有が可能とされている。











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