シチズン時計の「アテッサ ACT Line」は、アクティブ、エレガンス、軽快といったキーワードで語られるスポーティーなコレクション。シチズンが長年培ってきたチタニウム加工技術や光発電の「エコ・ドライブ」技術を基盤に、現代的でスマートなデザイン、機能的な実用性に長けている。


今回はアテッサ ACT Lineとして初めて、独自の表面硬化技術「デュラテクトプラチナ」を採用した「Platinum Shine Collection」の限定モデル、「CC4076-65A」を取り上げてみたい。世界限定2,200本で展開され、アテッサの新たな一面を示したとも言えるモデルだ。なお、CC4076-65Aと同時に、同様の素材とコンセプトを持つ限定モデルの「AT8284-61A」と「CB0284-66A」も発売されており、今回のCC4076-65Aに続いて多くの写真とともに順次紹介していく。

デュラテクトプラチナと結晶チタニウムが描く外装

ケースとブレスレットの素材はチタニウムで、表面にはデュラテクトプラチナおよびデュラテクトDLCを加工。シチズンでは、チタニウム+デュラテクトの素材を「スーパーチタニウム」と名付けている(シチズン時計の商標)。

デュラテクトプラチナは、チタニウムの軽さを保ちながら、白く澄んだ金属光沢と高い耐傷性を付与。前述のように、「アテッサ」としては初めての採用となる。また、デュラテクトを施したチタン素材の表面は、本当に硬い。普段使いで細かな傷が付きにくいのは、アテッサの強力なアドバンテージだ。

ブレスレットの中駒に結晶チタニウムを用いているのも大きな見どころ。チタニウムに特殊な処理を加えることで結晶構造が表面に現れ、同じ模様は2つと存在しない。中駒は光や角度で結晶パターンが多彩な表情を見せる。


シルバーを基調とした文字板も結晶パターンを思わせるデザインになっており、メタリックな見返しリングと合わせて全体の統一感を高めている。こうしたデザインは、満月が銀色に美しく輝く「シルバームーン」から着想を得たというものだ。

ムーブメントはクオーツ式の「キャリバー F950」を搭載。光で駆動力を生む光発電エコ・ドライブ、GPS衛星電波による正確な時刻と位置情報(ワールドタイム)の取得に対応した最上位のムーブメントだ。フル充電時から実に約5年間という駆動力を備え(パワーセーブ有効時)、GPSの電波状況が良好で時刻情報だけなら、最短3秒で受信が完了する。
素材が語る、アテッサ ACT Lineの新しい領域

ケース径44.6mm、厚さ15.4mmというサイズは、スポーティーなモデルらしい存在感。そしてチタニウム素材のケースとブレスレットは軽く、装着時の負担は抑えられている。ブレスレットにはフィットアジャスターを備え、手首に応じた微調整が可能だ。

ブラックカラーのベゼルと、デュラテクトプラチナによる明るい外装の対比は、落ち着きもあれば力強さもある。アテッサはおもにビジネスパーソンに向けた腕時計だが、素材の表情を活かしたCC4076-65Aは、幅広いシーンに似合う。ダイヤルの模様やブレスレットの中駒(結晶チタニウム)も、さりげなく個性を主張してくれるはずだ。

製品名/型番:シチズン アテッサ ACT Line「CC4076-65A」
価格:36万3,000円
世界限定:2,200本
発売日:2025年11月6日
ケース/ブレスレット素材:スーパーチタニウム(デュラテクトプラチナ、デュラテクトDLC)
ケースサイズ:径44.6mm×厚さ15.4mm(設計値)
風防:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング:光の透過率を約99%まで高めたシリコン化合物の多層コーティング)
防水性能:10気圧
ムーブメント:クオーツ式「キャリバー F950」
駆動時間:約5年(パワーセーブ作動時)
精度:月差±5秒(GPSによる時刻合わせを行わない場合)
その他おもな機能:パーペチュアルカレンダー、デイ&デイト表示、1/20秒クロノグラフ(24時間計)、ワールドタイム(39時差、サマータイム対応)

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