「人生100年時代、一生健康でお酒を飲むためにはどうしたらいいか?」この記事では、酒飲みのための、酒好きの味方の「肝臓」救済本『お酒がいつまでも飲める「100年肝臓」になる秘訣を教えてください!』(著者:葉石かおり 監修:浅部伸一/主婦と生活社)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『γ-GTPが低ければ、肝臓は大丈夫ということでOKですか?』。
○γ-GTPが低ければ、肝臓は大丈夫ということでOKですか?
※本文は、酒ジャーナリスト:葉石かおりさん、肝臓専門医:浅部伸一さんの会話形式
葉石さん(以下、敬称略): 先生、ちょっと自慢してもいいですか。
浅部さん(以下、敬称略): はい、どうぞ。
葉石: 私、これだけお酒を長く飲んでいるのに、γ-GTP(ガンマ・グルタミルトランスペプチダーゼ)はずっと基準値内なんです。γ-GTPが低ければ肝臓は健康だから、このままの酒量で安心と考えてもいいですか?
浅部: 希望をくじくようで申し訳ないのですが、γ-GTPが低いからといって、安心とは限りません。数値が年々上がっていれば注意をする必要がありますが、上がっていないからといってお酒を飲んでいいということにはなりません。正確な判断には、ALT(GPT)やAST(GOT)の数値を合わせて見ないといけません。
葉石: γ-GTPの数値がずっといいので、自分は「鋼鉄の肝臓」だと思っていました。残念です(涙)。
浅部: あと、「基準値だから大丈夫」という考えもちょっと危険です。
葉石: そうなんですか!?(驚)
浅部: 基準値は、健康とされる多くの人々の検査値を基に統計的に割り出された幅であって、「この数値内なら健康」「個人にとって最適」というわけではないんですよ。基準値よりも、毎年の推移を見ることが大切です。数値が上がり続けている人が、一番危ないんです。
葉石: 思い切り「基準値信仰」をしていました・・・・・・。では何を指標に、普段の飲酒量を判断すればいいのですか?
浅部: お酒好きの皆さんが気にするγ-GTPは、アルコールや薬剤などの解毒に関わる酵素の活動量を示します。最近はγ-GTと表記されることも増えてきました。「γ-GTPの数値が高い=お酒をよく飲んでいる」ことを示唆する、「酒好きの証」マーカーであることは間違いありません。一方、ALTは肝細胞の損傷を示す指標で、肝臓の細胞が壊れると血中に出てくる酵素です。肝臓のダメージを最もストレートに反映するマーカーといえます。
葉石: γ-GTPにばかり目がいっていましたが、ALTの数値が悪いほうが深刻なんですね。あともうひとつのASTは、どういう数値なんでしょう?
浅部: ASTは肝臓だけでなく筋肉や心臓の損傷も示す指標です。ASTは肝臓以外に、筋肉や心臓にも多く存在します。長距離マラソンや筋トレなどの激しい運動後や、心筋梗塞など肝障害以外の原因があっても上昇します。
葉石: これらの数値の組み合わせで、肝臓のダメージを判断するわけですね。
浅部: お酒の継続的な摂取や、脂肪肝による肝臓のダメージが進行すると、まずGTPが上昇し、次第にALTも上がってきます。
葉石: 数値が下がらない場合は、お酒以外の原因があるということでしょうか?
浅部: お酒を控えてもγ-GTP、ALTが下がらない原因として、脂肪肝やウイルス性の肝炎、薬剤の影響などが考えられます。とくにALTが30を超えている人は肝臓の異常を疑い、医療機関で再検査をして欲しいです。厚生労働省は40を基準値としていますが、日本肝臓学会ではALT30以上が、肝細胞が壊れている兆候であると警鐘しています。
葉石: 30とは!基準値と10も開きがあるんですね。基準値を信じすぎてはいけないということがよくわかります。そして「再検査」...酒飲みの嫌いな言葉です。検査でいい結果を出すために、検査前だけ食事制限、断酒をしている人もいますよね。あっ、私もそうだ(汗)。検査前は必死にダイエットします。
浅部: 数値をよくしたいという気持ちはわかります。
葉石: あぁ、耳が痛い(涙)。
浅部: 数値をよくするため、一時的に生活を変えるのは、正確な健康状態を把握する上でもちょっと問題があります。健康診断の本来の目的は、「日常生活での肝臓(体)の負荷が、どの程度の状態であるか」を知ることですから。これからは、普段通りの生活で検査を受けるようにしましょう。
葉石: 本来の目的をすっ飛ばして、数値をよくすることばかり考えていました。これでは本末転倒ですね。
浅部: その時々の数値に一喜一憂するのではなく、長期的に見ていくことが大事なんです。たとえば昨年はγ-GTPが30だったのに、今年は45、さらにその翌年は60といった上昇傾向にある場合、それが基準値内であっても、医師は「何かしらの疾患が進行しているサイン」として考えます。逆に基準値を少し超えていても、それが一時的なものであれば、あまり問題視しないこともあります。
葉石: そう考えると、毎年の検査結果は取っておいたほうがいいですね。
浅部: そうですね。
葉石: たしかに中性脂肪が200あったとき、今より8kg太っていました。このときは体重計が壊れていて、半年間体重を測っていませんでした。直近の中性脂肪は5だったのですが、脂質、糖質を減らした食事をしているからだと思います。そう考えると、数値の変化には、きちんと理由があるんだなぁ(感慨深げ)。「数値は裏切らない」ですね!
○まとめ
γ-GTP、ALT、ASTの3つの数値で肝臓の状態を把握する
健康の良し悪しは基準値以内かどうかより、毎年の推移を見ないといけない。年々の数値上昇は異常のシグナル
○『お酒がいつまでも飲める「100年肝臓」になる秘訣を教えてください!』(著者:葉石かおり 監修:浅部伸一/主婦と生活社)
「人生100年時代、一生健康でお酒を飲むためにはどうしたらいいか?」を逃げることなく、改めて真剣に考えました。そして思案の末に生まれたキーワードが「100年肝臓」。これはいわば「肝臓のロングライフ計画」。100年現役で働き続けてもらうために、今からできることをやりましょう。酒飲みのための、酒好きの味方の「肝臓」救済本。











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