「人生100年時代、一生健康でお酒を飲むためにはどうしたらいいか?」この記事では、酒飲みのための、酒好きの味方の「肝臓」救済本『お酒がいつまでも飲める「100年肝臓」になる秘訣を教えてください!』(著者:葉石かおり 監修:浅部伸一/主婦と生活社)から一部を抜粋して紹介します。

今回のテーマは「牛乳を飲めば、二日酔いにならない」説はホントですか?

○「牛乳を飲めば、二日酔いにならない」説はホントですか?

※本文は、酒ジャーナリスト:葉石かおりさん、肝臓専門医:浅部伸一さんの会話形式

葉石さん(以下、敬称略): 先生、「牛乳は胃に膜を張る」から、お酒を飲む前に飲んでおくと、二日酔いになりにくくなるんですよね?

浅部さん(以下、敬称略): 残念!牛乳を飲んでも胃に膜が張ることはありません。


葉石: えっ!でも私を含む、多くの酒飲みは「牛乳を飲んでおけば大丈夫」だと思っていますよ。

浅部: 牛乳がまったく効かないというワケではありません。牛乳にはアルコールの分解に使われるアルコール脱水素酵素、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性を促すたんぱく質が多く含まれていますからね。

葉石: 膜を張ると思って、ムリに飲んでました。私、牛乳飲むとお腹壊すんですよね......。

浅部: 日本人は「乳糖不耐症」といって、牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)を分解できない人が多いんです。葉石さんは、まさにそれですね。

葉石: ううう(涙)。先生、牛乳以外に何かいいものはないのでしょうか?。

浅部: アヒージョや唐揚げなど油を使った食べ物を、飲む前に食べておくほうが二日酔いしにくくなります。「オイルファースト」ですね。

葉石: どうして、油を使った食べ物が二日酔い予防になるんですか?

浅部: 油を含んだ食べ物は消化に時間がかかり、胃での滞留時間が長くなるからです。
お酒は胃での吸収が約10%、残りの90%は小腸といわれています。胃が空っぽの状態だと表面積の広い小腸で一気にアルコールが吸収され、血中アルコール濃度が急激に上がり、早々に酔っ払ってしまいますよね。小腸にアルコールを徐々に送るためにも、胃の中に何か消化物があったほうがいいのです。

葉石: でも、空きっ腹で飲むのがまたおいしいんですけど。

浅部: そんな飲み方をしていたら、二日酔いまっしぐらです(呆)。

葉石: 「オイルファースト」がいいというのはわかるんですが、万年ダイエッターの身としては、カロリーがちょっと気になります。

浅部: その場合は白身魚のカルパッチョや、ドレッシングに油を使ったサラダなどを選ぶとカロリーも抑えられますよ。

葉石: おお、なるほど。もっと手軽なものはありますか?。

浅部: 脂質、たんぱく質を含むチーズもいいですよ。乳糖が含まれていないので、牛乳が苦手な人にも安心です。お酒の利尿作用によって失われるナトリウム、カリウムも含んでいますし。
乳製品にアレルギーがある人は、ゆで卵がおすすめです。高たんぱくで、脂質もしっかり。その上、低糖質ですからね。

葉石: おぉ、チーズとゆで卵は、最強の「飲む前つまみ」ですね!お酒を飲む前とのことですが、どうせならつまみとしてお酒と一緒に食べちゃダメなんですか?

浅部: うーん、チーズをつまみに……一杯、いいですね~。(しばらく考え込んで)いやいや、空腹で飲んで二日酔いしないための「飲む前つまみ」なので、飲んだら台なしです。せめて、30分から1時間前に食べておきたいです。結果、最後まで気持ちよく飲むことができますし、チーズやゆで卵は小腹も満たせるので、ドカ食いも防いでくれますよ。

葉石: そうでした(汗)。空きっ腹で飲まないよう、肝に銘じます。そこはグッとガマンですね。
○まとめ

牛乳より、油を使った料理を飲酒前に食べておくと二日酔い防止になる
チーズとゆで卵は、飲む前の最強つまみ。カロリーが気になる人は、オイリードレッシングがかかったサラダがおすすめ

○『お酒がいつまでも飲める「100年肝臓」になる秘訣を教えてください!』(著者:葉石かおり 監修:浅部伸一/主婦と生活社)

「人生100年時代、一生健康でお酒を飲むためにはどうしたらいいか?」を逃げることなく、改めて真剣に考えました。
そして思案の末に生まれたキーワードが「100年肝臓」。これはいわば「肝臓のロングライフ計画」。100年現役で働き続けてもらうために、今からできることをやりましょう。酒飲みのための、酒好きの味方の「肝臓」救済本。読んで、今夜も安心してもう一杯!
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