俳優・飯豊まりえが、2026年1月5日に28歳の誕生日を迎えた。モデルとしてキャリアをスタートさせ、役者業でも確かな歩みを続けてきた彼女は今、公私ともに大きな節目を迎えている。
だが、飯豊まりえという人物の本質は、華やかさの奥にある静かな情熱と、丁寧な暮らしと向き合う誠実さにあるのではないか。これまでの取材記事を振り返りながら、彼女が芝居と真摯に向き合ってきた軌跡を追う。
○「近い人の影響は大きい」――ドラマ『万博の太陽』で見せた柔らかな演技
2024年3月に放送されたテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』では、1970年の大阪万博を舞台に、夢と現実の狭間でもがく女子大生・万田千夏役を演じた。
「当時は高校を卒業したら結婚して家庭を築くことが女性の幸せの象徴だった時代。やりたいこともあるけれど、家族の望む幸せも叶えたいという葛藤を、丁寧に演じたいなと思っていました」
研究者を夢見る千夏は、父の勧めで見合いをすることになる。だが、自由奔放なヒロイン・今日子との出会いを通じ、少しずつ心が変化していく。
「やっぱり、近い人の影響は大きいなと感じました。今日子のように、明るくて、自由で、自分のやりたいことを実現できる力を持っている人が近くにいるというのは、すごくラッキーなことですよね」
千夏と今日子の関係性、そしてその成長の過程を、飯豊は芯のある柔らかな演技で体現した。
2024年3月23日掲載記事【飯豊まりえ、橋本環奈は「真ん中に立つ華のある方」お菓子作りの相談に乗ったエピソードも】より
○「本当に言葉がわかっているだろうなと」――NHKドラマ『シバのおきて』犬との共演から得たもの
2025年にはNHKドラマ10『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』に出演。柴犬専門雑誌『シバONE』の編集者・石森玲花を演じ、主演の大東駿介、共演の柴犬・のこと共に心温まるストーリーを紡いだ。
「撮影が進むにつれてハードなスケジュールになっている中でも張り詰めることなく、ワンちゃんたちののんびりしたマイペースな性格や癒やされるパワーに助けてもらいながら撮影していったなと思います」
のこは撮影現場で“役者”として驚くべき力を発揮したという。
「私たちバミリの前に立つんですけど、のこちゃんにもバミリがあって、すぐ入っていくんです。本当に言葉がわかっているだろうなと。野生の勘がすごくて。監督がのこちゃんに、ここで振り向いて、ここで立ち止まってほしいってお芝居をつけて、絶対わからないだろうなと思っていたんですけど、びしっとお芝居してくれる。そういったところも本当に賢いなと思いましたし、驚かされることばかりでした」
2025年9月17日掲載記事【大東駿介&飯豊まりえ、犬の演技力に驚き「芝居を教えてもらった」「野生の勘がすごい」】より
○「演じながら驚かされました」――『岸辺露伴は動かない 懺悔室』での挑戦
2025年公開の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』では、シリーズを通して演じてきた泉京香役を再び演じ、ヴェネツィアでのオールロケに挑んだ。
「全編ヴェネチアオールロケという貴重な経験をさせていただきました。共演者の皆さん、そしてイタリアの現地スタッフの皆さんとモノづくりができたことは私にとって掛け替えのない経験になりました」
注目してほしいシーンについては、泉が“幸せ”について自分の言葉で語る場面を挙げた。
「彼女の持つ明るさとその裏にある邪悪さに、演じながら驚かされました。それぞれのキャラクターの幸せの形にも注目して観ていだけたらうれしいです」
2025年5月13日掲載記事【高橋一生&飯豊まりえ、『岸辺露伴』新加入の井浦新と戸次重幸を絶賛】より
○「ひとのせいにするな、時代のせいにするな」――心の支えになっている“詩”の存在
飯豊が自身の支えにしている言葉として挙げるのが、茨木のり子氏の詩「自分の感受性ぐらい」。
「『ひとのせいにするな、時代のせいにするな』という言葉の通り、うまくいかなかったことを自分の外にあるもののせいにせず、自分をもう一度見つめ直して前を向かせてくれる詩です」
「やはりどうしても、感情が内向的になって、誰かのせいにしたり、時代のせいにしたり、タイミングのせいにしたり、逃げたくなる気持ちが生まれてしまうことがあるのですが、前を向くためには、自分の感受性ぐらい自分で守らないといけないな、と」
高校生の頃から繰り返し読み続けてきたその詩は、仕事や人生における節目で、自分をリセットしてくれる存在でもある。
2024年3月24日掲載記事【飯豊まりえ「自分の感受性ぐらい自分で守らないと」前を向かせてくれる茨木のり子の詩】より
○「いつも心を救われています」――高橋一生との結婚を経て
2024年5月、飯豊は俳優・高橋一生との結婚を発表。
「彼女は自分の発する言葉で自信を穢すことなく、明るく生きることを諦めません。品性を持って歩みを進める彼女の純粋な陽の力に、幾度となく救われて参りました」
「物事や人に応じる時に努めて偏りなく考えて、知恵を使ってお茶目に人生を楽しむ彼の人柄に惹かれました。彼の笑顔や情の深さに、いつも心を救われています」
2人は『岸辺露伴は動かない』シリーズでの共演をきっかけに、約1年の交際を経て結婚。「これまでと変わらず、お芝居やひとつひとつの仕事に向き合って参りたいと思いますが、加えて俳優である以前に、人として生きていく事も益々充実させて参りたいと思っております」と決意を新たにした。
2024年5月16日掲載記事【高橋一生&飯豊まりえ、連名で結婚報告「幾度となく救われて…」 交際約1年】より
○「自分の中にないものを発見できたりする時間に」
『何曜日に生まれたの』での主演、『君と世界が終わる日に』『ちむどんどん』などの話題作、そして舞台『ハムレットQ1』への挑戦――。
振り返れば、飯豊まりえの俳優人生は、冷静に、そして着実に積み重ねられてきた歩みの連続だった。
「十代の頃に小劇場の舞台に立ったことがあるのですが、すごく楽しかったんです。そのあとは映像のお仕事が多かったので、安易に踏み入れたら迷惑をかけてしまうのではないかという不安から、なかなか舞台に挑戦できなくて。でも、シェイクスピアには憧れがあって、中でも『ハムレット』がすごく好きだったので、出演させていただけることがとてもうれしいです。自分の苦手なものに気付けたり、自分の中にないものを発見できたりする時間になればいいなと思っています」
そう語った舞台への意気込みもまた、彼女の“静かな情熱”を物語っている。
28歳。
■プロフィール
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年、「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。女優業でも幅広く活躍しており、現在、『Oggi』の専属モデル、『MORE』のレギュラーモデルを務める。主な出演作に、ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS)、『家政夫のミタゾノ』第4シリーズ(テレビ朝日)、『岸辺露伴は動かない』シリーズ(NHK)、『君と世界が終わる日に』シリーズ(日本テレビ/Hulu)、『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京)、映画『暗黒女子』、『いなくなれ、群青』、『惡の華』、『シライサン』、『くれなずめ』など。近年は、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)、『ヒル Season2』(WOWOW)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(読売テレビ)、『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ)、『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』(NHK)など。











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