今回のテーマは、「ホステスが『この人は遊び方を知らないな』と感じるお金持ち」です。
お金を使えばいいってもんじゃなないのが銀座など、伝統や文化を重んじる街の難しいところ。
では、さっそく解説します。
1.バースデーや周年などのイベントを開催している期間中に来店し、素飲みで帰る
クラブでは、年間を通して数々のイベントが開催されます。例えば、大阪・北新地では毎年2月3日の節分の日やその前後に、ホステスが舞妓や花魁などに仮装して街を練り歩く「お化け」という催し事が開催されています。
この他にも、春には桜まつり、夏には七夕まつりなど、クラブでは季節ごとの様々なイベントが行われています。また、これはイベントとはちょっと違うのですが、1月は新年をお祝いするため、ホステスが着物を着て出勤します。新春恒例の「稲穂かんざし」には、鳩の飾りがついており、こちらにご贔屓様から目を書き入れてもらうと「目が出る」=「出世する」と言われています。
季節ごとのイベントだけでなく、ホステスやママのバースデー、お店の周年などといったイベントも定期的に開催されます。
イベント開催期間中の店内はフラワーアレンジメントなどでゴージャスに装飾され、ホステス達は着物や新調したドレスなど、いつも以上に華やかな衣装で出勤します。
このようなイベントは、お店に通っていただいているお客様に、いつもとはちょっと違う雰囲気を楽しんでいただくため、季節の移り変わりを楽しんでいただくためにも開催しているのもですが、その他に「お店の収益をあげる」という大きな大きなミッションがあり、そのために開催しているものでもあります。
というわけなので、イベントの開催期間中に素飲み(シャンパンやワインなどを注文することなく、キープボトルのみを消費し、追加料金をかけることなくセット料金の範囲内で遊ぶこと)のお客様に席を占領されてしまうと、お店としてはかなりガッカリです。
イベント開催時は、ひとつでも多くの席を「シャンパンやワインを飲むお客様」のためにあけておきたいものです。
セット料金以外は払いたくない! という方は、イベント開催時の来店は避けておくと無難でしょう。
2.触る
銀座などのクラブは、その空間の華やかで非日常感のある雰囲気や、ホステスとの会話を楽しむ場です。ホステスはゲストに楽しんでいただくため、お客様の表情や声色に全神経を集中させています。ときには恋人のように、ときには娘のように、またときには母のように振舞い、男性の望むままの女性を演じます。ゲストとホステスの関係は、双方に対する「敬意」に基づいたもの。よって、ボディタッチなど、ホステスを軽んじるような行動は違反行為とみなされます。
また、銀座などのクラブは「大人の社交場」として知られる場でもあり、ゲストには落ち着いた、紳士的な振舞いを要求されることが一般的です。ボディタッチなどの不適切な行為はお店の品格を著しく下げてしまいかねない重大な違反行為です。
ボディじゃなければ触ってもいいのかというと、もちろんそんなことはありません。顔に触れると、メイクが崩れるので絶対によしましょう。ホステスの髪に触れる方がまれにいますが、これも絶対によしましょう。ヘアメイクが崩れます。
あまりにもヒドイ場合は、男性スタッフから厳しい指導を受けることも。絶対によしましょう。
3.キープボトルを空にして帰る
キープボトルとは、クラブやキャバクラ、スナック、バーなどの飲食店で、お客様がお酒をボトルごと購入し、お店に預け、管理してもらうサービスのことです。
先ほども少し解説した通り、銀座などのクラブでは、ゲストは、懐にも心にもゆとりのある振舞いが求められてしまいます。端的に言えば、しみったれたケチ臭い行いは「不粋」とされ、ものすごくカッコ悪いこととされます。
よって、キープボトルを残り数センチの状態で帰ってしまうのは「男の名が廃る(すたる)」というもの。もうお代わりしないことがわかっていても「1本入れて帰るよ」と言える男性が粋でカッコいいのです。
4.アフター後のホステスにタクシー代を渡さない
身も蓋もない話になってしまうのですが、その日の売上を確約してくれる「同伴(出勤前のホステスがお客様と食事などを楽しみ、その後一緒にお店に行くこと)」と異なり、「アフター(営業後にホステスとお客様がお店の外で過ごすこと)」はホステスにとっては「無給の時間外労働」です。
そのため、アフター後のホステスには、残業代としてタクシー代をやや多め(1万円~)に渡すのが暗黙のルールです。
銀座という街では、お客様にスマートかつ、経済的にも余裕のある振舞いが期待されています。「アフターで高いお寿司をご馳走して、その上タクシー代まで要求されるのかよ~カツアゲ過ぎる~」ですって? お気持ちはすごくよくわかります。でもそういう「村」なんです。
「家まで送っていくよ」と、言いたいところかもしれませんが、それは信頼関係が成立してからにしましょう。
5.同伴以外の外出に誘う
「店外(勤務時間外の外出)」を求めるのは、基本的には嫌がられます。
ホステスのお仕事は主に店内での接客業務です。お店の外で、それも無給で、ホステスに接客などのサービスを求めるのは明確なマナー違反です。
「接客なんて求めてないんだ! ボクはありのままのキミと一緒にいたいんだ!」ですって? そんなことは成立しません。だって、パジャマのボサボサ頭、すっぴんで登場して、あなたの話は聞かずにスマホばかりいじっていたら腹が立つでしょう?
また、「店外」=「デート」であると錯覚し、ホステスと恋人同士のような関係になれることを期待してしまう男性も少なくありません。つまり、店外での個人的な接触は、ストーカー被害などの様々なトラブルを誘発するリスクをはらんでいるのです。お店側もホステスを守るために、店外での接触を原則禁止、または推奨していないことが多いです。
お店で提供されるサービス以上のものを求められる上、「無給」であることが一般的なのが店外。ホステスにとってはデメリットしかありません。
お店以外の場所でホステスと過ごしたいのであれば「同伴」がおすすめです。
6.LINEがマメ
今年の元旦も0時ちょうどに「あけましておめでとうございます」とLINEをしてくれるおじさんが数名いました。このような方に限って、お店には滅多に足を運んでくださらないのは“あるある”かもしれません。
これも身も蓋もない話になってしまうのですが、ホステスはお客様に繰り返しお店に足を運んでいただくためにLINEを活用しています。お客様と親睦を深め、お客様の趣味や好みを把握する。それもひとえに繰り返しお店に足を運んでいただくためです。
よって、ご来店予約以外のご連絡が頻繁にあっても嬉しくありません。それは遊び慣れている方ならば言われなくともわかっていること。
お客様からのLINEで嬉しいのはこのようなLINE。
「今から6人いける?」
「VIPあいてる?」
「来週の月曜日ですが、同伴してもらえますか?」
「今日いる?」
このような一見はそっけないLINEが一番大好きです。
元旦の0時ぴったりに「あけましておめでとうございます」とLINEがあっても「この人は無料でできることはちゃんとやるんだな」としか思いません。
身も蓋もない話で恐縮ですが、ホステスは皆さんのお友だちではありません。
「別格」であることに意味がある
今回は、「ホステスが「この人は遊び方を知らないな」と感じるお金持ち」について解説しました。
いくらお金があっても、その場のルールやマナーを軽んじる行いは「不粋」とされます。お客様に「粋でカッコいい振舞い」が求められる街だからこそ、そこへ通い、遊び続けることの価値が保たれているのだと感じます。
「いつかは通ってみたい」そんな憧れの場所であり続けるためにも、銀座は少々は堅苦しい街であることが望ましい。
他の街のコンカフェやキャバクラ、ガールズバー、スナックでは味わえない「特別感」を、ぜひ一度は体験していただきたいです。
みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら











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